“其所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そこ94.4%
こゝ1.9%
そこい1.9%
そのところ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其所そこは栃木県下の発光路ほっこうじという処です。鹿沼かぬまから三、四里奥へ這入はいり込んだ処で、段々と爪先つまさき上がりになった一つの山村であります。
母「さアよ多助どうしたもんだ、われ其所こゝに立っているからみんな立っていべえじゃアねえか、汝からけえろというに」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おや、此所ここにいらっしゃるの」と云ったが、「一寸ちょいと其所そこいらにわたくしくしが落ちていなくって」と聞いた。櫛は長椅子ソーファの足の所にあった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先の博奕宿が未だ有るか無いか若し有るなら昨夜の様な者が集ッたか、其所そのところへお紺が来たか来ないか
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)