“這入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はい88.6%
はひ4.2%
へえ2.2%
へい1.0%
はいり1.0%
はいっ0.8%
はいつ0.6%
はえ0.3%
はいら0.3%
ハヒ0.1%
はいん0.1%
ハエ0.1%
へいり0.1%
へっ0.1%
アタ0.1%
ハヒリ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば、多くの労働者クラブの中にある演劇研究会、キネマ研究会、ラジオ研究会等の中に大勢の婦人労働者が這入はいって色々な仕事をやっている。
貼り紙おばは、寺に泊まっている間、毎晩のように、私の家まで湯に這入はいりに来たが、彼女は、一晩中べちゃべちゃと一人で饒舌しゃべっていた。
再度生老人 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
いつも産をして五日目位から筆を執るのがわたしの習慣になつて居たが、今度は病院へ這入はひらねばならぬ程の容体であつたから後の疲労も甚しい。
産褥の記 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
外國ぐわいこく餘計よけいものれば外國ぐわいこくからきん這入はひつて日本にほん通貨つうくわえる
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
作「おめえあの事を聞いたか、是ハア困ったなア、実は銭がねえで困るから這入へえる真似しただア、だが余り這入へえたくはねえんだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「いけねえ、いけねえ。そんな服装で這入へえれるもんか。ここへ親分とこから一枚いちめえ借りて来てやったから、此服こいつを着るがいい」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
伴「なにらたちにはなんだか訳が分らねえが、幽霊は此奴こいつがあると這入へいられねえという程な魔除まよけのおまもりだ」
おど! 駄目だ、おど。足さ合わせてこせえだのだがら、おど足さなど這入へいんねえがら……」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
ぽつ/\と後影うしろかげれだれだ、おいお這入はいりよとこゑをかけて、美登利みどり足駄あしだつツかけばきに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
賤家しずがいえ這入はいりせばめて物ううる畑のめぐりのほほづきの色
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
ソレで錨は薩摩の手に這入はいったが、二万五千ポンドの金を渡して和睦わぼくをしたその時に、英人が手軽に錨をかえして貰いたいと云うと
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
伯父は振り向きもせず、やはり傘を差したまま、旅宿やどの戸口まで来て、格子こうしを開けて中へ這入はいった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
伯父おぢは振り向きもせず、矢張りかさした儘、旅宿やど戸口とぐちて、格子こうしけてなか這入はいつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
はらなかに五六十りやう金子かね這入はいつてる、加之おまけ古金こきんだ、うしてくれよう、知つてるのはおればかりだが、ウム
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
百「忰が行ってる菓子屋へ這入はえったなア、こりゃア何うもおっかなかったって、もう少しの事で殺される所だってえ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何処へ遣ってもすぐん出してなまけて仕様がない、そうしてるうちおらあ家でこれちっとべい土蔵という程でもないが、物を入れる物置蔵ア建てようと云って職人が這入はえってると
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
後から見ると頭髪あたまばかりが若いので、貞之進はいよ/\落胆がっかりして、すぐに出るも変なものとちょっと坐りは坐ったが、高座で何事を云うか耳には這入はいらない、ひとの笑ったのに誘われて顔を挙げると
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
もし男の胴着や何かは女には着悪きにくいが、うちには独身者ひとりものですから、女がるにはりますが女の部には這入はいらねえで、女の大博士に成っちまって、羽が生えて飛びそうな雇婆やといばゝあです
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
郎女たちの居る女部屋ヲンナベヤまでも、何時イツもづか/″\這入ハヒつて来て、ハバカりなく古物語りを語つた、あの中臣志斐媼ナカトミノシヒノオムナ——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
踏み越えても這入ハヒサウに見える石垣だが、大昔カハされた誓ひで、目に見えぬ鬼神モノから、人間に到るまで、あれが形だけでもある限り、入りこまぬ事になつてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「オヤ何人どなたかと思ッたらお珍らしいこと、此間こないだはさっぱりお見限りですネ。マアお這入はいんなさいナ、それとも老婆ばばアばかりじゃアおいやかネ、オホホホホホ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「お這入はいんなさいな」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
晝間ひるまネなれば田打櫻タウヂざくらハナコサゲんで、それガラマダグワツグワツと田サ這入ハエ
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
カダルマゴにもよめにも皆死なれデ、村役場ガラコメコだのジエンコだのもらて、ムマヤよりもマダきたね小舍コヤコ這入ハエテセ
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
穏坊をんばう畜生ちくしやう此方こつち這入はいつやアがるときかねえぞ、無闇むやみ這入へいりやアがるとオンボウいて押付おつつけるぞ。
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
冗談じょうだんじゃねえ。何が這入へってると思う。種油たねあぶらだよ、しずくぐらいでけえてたまるもんか」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「いいえ。きっと這入アタってよ。それにその芝居キリフダネタというのが世界に類例のない事実曝露の探偵恐怖劇なんですから……」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
シヅイヘ這入ハヒリせばめて 物うゝる畑のめぐりの ほゝづきの色※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)