“這入”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はい88.6%
はひ4.3%
へえ1.9%
はいり1.0%
へい1.0%
はいっ0.9%
はいつ0.6%
はいら0.3%
はえ0.3%
はいん0.1%
(他:5)1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“這入”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸80.6%
芸術・美術 > 彫刻 > 彫刻史 各国の彫刻41.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
二人は柴又しばまた帝釈天たいしゃくてんそばまで来て、川甚かわじんといううち這入はいって飯を食った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
詰襟服つめえりふくの弦三が、のっそり這入はいってきた。なんだか、新聞紙で包んだ大きなものを、小脇にかかえていた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かうひとふか這入はひむと日々ひゞつとめすなはみちそのものになつてしまふ。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
あとに残つた人々は土佐堀川とさぼりがはから西横堀川にしよこぼりがは這入はひつて、新築地しんつきぢに上陸した。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
五八「なに身い投るって、止しなせえ、止すがえよ、此んなちっけえとこ這入へえって死ねるもんじゃアねえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しの「どなたか知りませんが、馬鹿野郎で取次一つ出来ねえもんでがすが、何か御用が有らば此方こっち這入へえっておくんなせえましよ」
ぽつ/\と後影うしろかげれだれだ、おいお這入はいりよとこゑをかけて、美登利みどり足駄あしだつツかけばきに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
はやくお這入はいりといふに太吉たきちさきてゝ源七げんしち元氣げんきなくぬつとあがる、おやおまへさんおかへりか
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
伴「だがのう、此奴こいつがあると幽霊が今夜百両の金を持って来ても、おれの所へ這入へいる事が出来めえが、是にゃア困った」
おど! 駄目だ、おど。足さ合わせてこせえだのだがら、おど足さなど這入へいんねえがら……」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
所が壹岐守は本牧を廻らずに横浜の方へ這入はいって、自分の独断で即刻そっこくに償金をはらうて仕舞しまった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
伯父は振り向きもせず、やはり傘を差したまま、旅宿やどの戸口まで来て、格子こうしを開けて中へ這入はいった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先刻さつき三千代がげて這入はいつ百合ゆりの花が、依然として洋卓テーブルうへつてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
唐繻子たうじゆす丸帯まるおびめ小さい洋傘かうもりがさもつ這入はいつました。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
後から見ると頭髪あたまばかりが若いので、貞之進はいよ/\落胆がっかりして、すぐに出るも変なものとちょっと坐りは坐ったが、高座で何事を云うか耳には這入はいらない、ひとの笑ったのに誘われて顔を挙げると
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
もし男の胴着や何かは女には着悪きにくいが、うちには独身者ひとりものですから、女がるにはりますが女の部には這入はいらねえで、女の大博士に成っちまって、羽が生えて飛びそうな雇婆やといばゝあです
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
百「忰が行ってる菓子屋へ這入はえったなア、こりゃア何うもおっかなかったって、もう少しの事で殺される所だってえ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
先に這入はえった奴と一緒に引ずり出されて来る、庄吉はすぐに縛られてしまい
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「オヤ何人どなたかと思ッたらお珍らしいこと、此間こないだはさっぱりお見限りですネ。マアお這入はいんなさいナ、それとも老婆ばばアばかりじゃアおいやかネ、オホホホホホ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「お這入はいんなさいな」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
冗談じょうだんじゃねえ。何が這入へってると思う。種油たねあぶらだよ、しずくぐらいでけえてたまるもんか」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「いいえ。きっと這入アタってよ。それにその芝居キリフダネタというのが世界に類例のない事実曝露の探偵恐怖劇なんですから……」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
晝間ひるまネなれば田打櫻タウヂざくらハナコサゲんで、それガラマダグワツグワツと田サ這入ハエ
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
カダルマゴにもよめにも皆死なれデ、村役場ガラコメコだのジエンコだのもらて、ムマヤよりもマダきたね小舍コヤコ這入ハエテセ
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
次には、女人結界ケツカイを犯して、境内深く這入ハヒつた罪は、郎女自身にアガナはさねばならなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郎女たちの居る女部屋ヲンナベヤまでも、何時イツもづか/″\這入ハヒつて来て、ハバカりなく古物語りを語つた、あの中臣志斐媼ナカトミノシヒノオムナ——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
シヅイヘ這入ハヒリせばめて 物うゝる畑のめぐりの ほゝづきの色※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)