“風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぜ56.4%
ふう36.2%
なり1.4%
ふり1.3%
かざ0.8%
0.6%
ぶり0.6%
0.3%
ぷう0.3%
フウ0.3%
カゼ0.2%
かアぜ0.1%
いた0.1%
0.1%
かあ0.1%
かげ0.1%
かぜあり0.1%
かたち0.1%
ぜか0.1%
ならひ0.1%
のり0.1%
はやて0.1%
ふい0.1%
フリ0.1%
モード0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高窓たかまど障子しょうじやぶあなに、かぜがあたると、ブー、ブーといって、りました。もうふゆちかづいていたので、いつもそらくらかったのです。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
さて、屋根やねうへ千人せんにんいへのまはりの土手どてうへ千人せんにんといふふう手分てわけして、てんからりて人々ひと/″\退しりぞけるはずであります。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
男が女のなりをしたり、女が男の風をしたりしてお関所をくらますようなことがあると、なかなか面倒には面倒になるんでございますね
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それを故意わざと心附かぬふりをして、磊落らいらくに母親に物をいッたりするはまだな事、昇と眼を見合わして、狼狽うろたえて横へ外らしたことさえ度々たびたび有ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ところが、かざむきによって、そのくさいにおいが、かわからまちのほうへながれていくので、またそこからもんくがでました。
カダルマゴにもよめにも皆死なれデ、村役場ガラコメコだのジエンコだのもらて、ムマヤよりもマダきたね小舍コヤコ這入ハエテセ、乞食ホエドして暮らすマナグデ來るデバ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
すると浅果あさはかな男心は直ぐ我楽多がらくたのやうな、ぞんざいなあしらぶりを見せて、うかすると神様の傑作に対して敬意を失するやうな事になる。
もうその時分には今松も、よほど上方というところに、上方の寄席のなかのというものに馴らされてきていた、よんどころなく。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
女人禁制にょにんきんせい土地柄とちがら格別かくべつのおもてなしとてできもうさぬ。ただいささか人間離にんげんばなれのした、一ぷうかわっているところがこの世界せかい御馳走ごちそうで……。』
をとめの閨戸ネヤドをおとなふフウは、何も、珍しげのない國中の爲來シキタりであつた。だが其にも、曾てはさうした風の、一切行はれて居なかつたことを、主張する村々があつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
水殿スヰデン カゼキタリテ珠翠シユスヰカンバ
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
それでも、かアぜはさアむいよ。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
曰く、暮春ぼしゅん春服既に成り、冠者かんじゃ五、六人、童子どうじ六、七人を得て、(水の上)に沿(浴)い舞雩ぶう(の下)にいたり詠じて帰らん。夫子喟然きぜんとして嘆じて曰く、吾は点にくみせん。三子者出でて曾皙そうせきおくる。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
熊七が乗つて来た汽車はどの辺に居るであらうなどとも思ふ。食堂へ誰も誰も行く。通つて行く女が皆團十郎の妹娘の旭梅とか云ふ人のつきをして居る。
日記のうち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
風車かざぐるまあ、かあぜのう、まあにまあにめぐるなりいやあまずめえぐうるも、やあまず繞るうもう……」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
あしはこたまはゞしのぶがおか緑樹りよくじゆあさつゆ、寐間着ねまきのまゝにもたまふべし、螢名所ほたるめいしよ田畑たばたちかかり、たゞ天王寺てんわうじちかために、はあまりすくなからねど、はらふにかげ十分じふゞんなり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「廿六日、晴、かぜあり、午時微過雨びにくわうあり。(中略)江島に到り、橘屋武兵衛酒店にて午餐を辨じ(中略)藤沢の宿に到る。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
やがて一同食卓に着いたが、何だか奥歯に物がはさまっているようなかたちであった。乃公は余り気の毒だったから、五杯目のアイスクリームは喉へ通らなかった。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
さるほどに今歳ことしむなしくはるくれてころもほすてふ白妙しろたへいろさく垣根かきねはな、こゝにも一玉川たまがはがと、遣水やりみづながほそところかげをうつして、ぜかなくてもすゞしきなつ夕暮ゆふぐれ、いとあがりの散歩そゞろあるき
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
厄年の者これを求めて身體を撫で爾後これを小※つじに捨つるをならひとす云々。
二氣の正しきに乘り、五行のつぎてととのへ、あやしき理をけてひとすすめ、すぐれたるのりを敷きて國を弘めたまひき。
一陣のはやてとなりて消えたるにや杳としてわがますらをの消息知る人もなしといふ
嗚呼飛んでも無い事を忘れた、十兵衞殿ゆるりと遊んで居て呉れ、我は帰らねばならぬこと思ひ出した、と風の如くに其座を去り、あれといふ間に推量勘定、幾金いくらか遺してふいと出つ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
イサギヨき神国のフリ けがさじと こゝろくだくか。神国の人
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
半世紀以前には斬新奇抜だつたモードも、今では古く、ヰナカ臭いのである。