“細”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほそ30.6%
こま25.3%
こまか21.4%
ほっそ6.2%
ほっ3.9%
さい2.5%
2.1%
ほつそ1.4%
ぼそ1.4%
くわ1.1%
ほつ0.7%
コマ0.5%
つぶ0.4%
0.4%
こまや0.4%
こまッ0.4%
くはし0.2%
0.2%
ささや0.2%
つまび0.2%
ほせ0.2%
ほそま0.2%
ほそめ0.2%
コマカ0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠方えんぽうへ、およめにいってしまわれたのよ。」と、おかあさまも、そのむすめさんのことをおもされたように、ほそくしていわれました。
青い花の香り (新字新仮名) / 小川未明(著)
『申し難いが、こまかいをすこし、お持ち合せはないか。実はかくの通り、単衣ひとえまで質に入れてしまったので、金策に出られぬ始末』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太吉は全く火の燃え付いたのを見て、又かたわらの竹を取り上げて小刀であなを明けはじめた。白いこまかな粉がばらばらと破れた膝の上に落ちる。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
……ふと心附いて、ひきのごとくしゃがんで、手もて取って引く、女の黒髪が一筋、糸底を巻いて、耳から額へほっそりと、頬にさえかかっている。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どう見ても千浪のほっそりしたかたちに間違いないので、時やその他の不合理を疑う余裕もなく、すぐ身をひるがえして後を追って行った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
に入りさいわたるのは学術の本義ですけれども、学生時代に色々な学説を聞かされるということはなり厄介に感ずるものです。
人工心臓 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
っそりとしたやさおもてに、縁無しの眼鏡がよくうつり、美学の先生といっても、これ以上、美学の先生らしいのはちょっとあるまいと思った。
西林図 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
……をんなは、薄色縮緬うすいろちりめん紋着もんつき單羽織ひとへばおりを、ほつそり、やせぎすな撫肩なでがたにすらりとた、ひぢけて、桔梗色ききやういろ風呂敷包ふろしきづつみひとつた。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とうとう、少年は、くらがりの中にいるのが心ぼそくなってきた。日はもうとっくにれかけているのに、あかりがともらないのだ。
『俳星』に虚明きょめいの「お水取」といふ文があつて奈良の二月堂の水取の事がくわしく書いてある。余はこれを読んでうれしくてたまらぬ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その白いほつそりとした指先が、中の灯の明りを受けて、どうかすると、上簇じやうぞく中のかひこのやうにほの紅く桜色に透き通つて見えた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
ハチスの花に似てゐながら、もつとコマやかな、——繪にある佛の花を見るやうな——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
交通輸送の状況等をつぶさに調査した後、ついに東清鉄道沿線の南満各地を視察しつつ大連、旅順から営口えいこうを経て北京ペキンへ行った。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
陽に光るたくましいにわとこや、まかく鋭いおうちの若葉が茂る間にライラックの薄紫の花がただよ
ガルスワーシーの家 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
汝の律法おきての絲はこまやかなれば、汝が十月につむぐもの、十一月のなかばまで保たじ —一四四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
花松魚はながつお紙袋かんぶくろへ入れて置くのだが、是も猫鰹節ねこぶしこまッかに削ったものさ、海苔のり一帖いちじょう四銭二厘にまけてくれるよ、六つに切るのを八つに切るのだ、是にはしを添えて出す
大倭根子日子賦斗邇おほやまとねこひこふとにの命黒田くろだ廬戸いほどの宮にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、十市とをちの縣主の祖、大目おほめが女、名はくはし比賣の命に娶ひて、生みませる御子、大倭根子日子國玖琉おほやまとねこひこくにくるの命一柱。
したがつて彼女の頭に浮ぶ結婚生活はをかしい位に家事向きのことで一杯になつてゐた。お裁縫だの、洗ひ張りだの、糠味噌の塩加減、野菜の煮方、その他ましたことが彼女の空想を刺戟した。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
妻の働いているうちは、どうかこう持堪もちこたえていた家も、古くから積り積りして来ている負債のかたに取られて、彼はささやかな小屋のなかに、かろうじて生きていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そのいんうちに記して曰く、つまびらかに其の進修の功をうに、日々にことなるありて、月々に同じからず、わずかに四春秋を越ゆるのみにして而して英発光著えいはつこうちょかくの如し、のち四春秋ならしめば
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『お定さん、ほせえ柱だなす。』と大工の娘。奈何様いかさま、太い材木を不体裁に組立てた南部の田舎の家に育つた者の目には、東京の家は地震でも揺れたら危い位、柱でも鴨居でも細く見える。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ボートに乗っていた相手は次郎で、この写真を引伸して呉れたのだと見せると、他吉の眼は瞬間ほそまったが、すぐ眼をむいて
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
ここに天照らす大御神あやしとおもほして、天の石屋戸をほそめに開きて内よりりたまはく
コマカい小さい雪はかたまって大きい形になって落ちて来ます。
無題(一) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)