こまや)” の例文
汝の律法おきての絲はこまやかなれば、汝が十月につむぐもの、十一月のなかばまで保たじ —一四四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
透間にし入る日の光は、風に動かぬ粉にも似て、人々の袖に灰を置くよう、身動みじろぎにも払われず、物蔭にも消えず、こまやかに濃く引包ひッつつまれたかのおもいがして、手足も顔も同じ色の、蝋にも石にもかたまるか
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)