“身動”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みうご45.0%
みじろ30.3%
みうごき15.6%
みじろぎ7.3%
みじろき0.9%
みぢろ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、すずめは、ついにくるあさまで身動みうごきもできず、けることもかなわず、鋳物いもののようにえだまっていました。
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この身動みじろぎに、七輪の慈姑くわいが転げて、コンと向うへ飛んだ。一個ひとつは、こげ目が紫立って、蛙の人魂ひとだまのように暗い土間に尾さえく。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少年こどもがこれを口にいれるのはゆび一本いつぽんうごかすほどのこともない、しかつかはてさま身動みうごきもしない、無花果いちじくほゝうへにのつたまゝである。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
僕は今、豪然として船に乗り込む、サロンの丁度中程の、僕は豪華な肱掛椅子に腰を埋めて、部屋の主人であるやうな傲慢無礼な様をしながら、銅羅の鳴るまで身動みじろぎもしない。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
身動みじろきうと旅人たびうどの雲のはたてに消ゆる時。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
きらゝかにこゝだ身動みぢろぐいさゝ波砂になむとするいさゝ波
芥川竜之介歌集 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)