“指”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
40.5%
ゆびさ26.7%
ゆび25.0%
さす1.5%
ゆびさし1.2%
および1.0%
さし0.9%
0.9%
ゆびざ0.5%
オヨビ0.5%
(他:7)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“指”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)15.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行3.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「痛快だ。風の飛んで行く足跡が草の上に見える。あれを見たまえ」と圭さんが幾重いくえとなく起伏する青い草の海をす。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
英国の俚諺りげんに、三月は獅子のように来り、子羊のごとく去るというは、初め厳しく冷ゆるが、末には温かになるをす。
藍丸王は矢張やっぱり黙って、昨夜ゆうべ鸚鵡が逃げ出した東の窓をゆびさした。これを見ると紅矢は膝をハタと打って——
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
天才と云ふ言葉は、動もすると努力に因らずして得たる智識才能をゆびさすが如く解釋されてゐるのが、世俗の常になつて居る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
しかもゆきなすゆびは、摩耶夫人まやぶにんしろほそはな手袋てぶくろのやうに
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「ああ、りんどうの花がいている。もうすっかり秋だねえ」カムパネルラが、まどの外をゆびさしていました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
また、さす町にある白山はくさん神社、これは小石川の総鎮守で神領三十石、神主由井氏ゆいし奉祀ほうしす。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
昨夜十二時少し過ぎ、小石川区さす町○○番地の坂の上で、「人殺しーい」という悲鳴が、人通りの少ない闇の街の空気にひびき渡った。
呪われの家 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
彼処かしことこなたと、言い知らぬ、春の景色の繋がる中へ、わらびのような親仁おやじの手、無骨ぶこつな指でゆびさしして、
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「また、これだそうさ、」といってくぼんだ顔の真中まんなかゆびさしをした、近眼鏡の輪を真直まっすぐに切って、指が一本。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
春蘭のかをる葉叢はむらおよび入れかたちある花にひた触れむとす
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
何聴かむこの日のうちぞおよびりあてゆく針のくも短かき
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
小石川さしちょうの貧乏長屋へ駈着かけつけて、我にもあらず縋りついた。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その間、何やらしたためていた検事は、法水をさし招いて、卓上の紙片を示した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
これなん、咲耶子さくやこの一伏現ふくげんする裾野馴すそのならしの胡蝶こちょうの陣。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なお、鵜殿うどの党、何郷の党と、十にあまる熊野武族の名が、かぞえられた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そは曾てわが市長に伴はれて來ぬる時、我にチチヤノとカノワとの墓をゆびざし教へしことあれば、猶我面を見知り居たりしなり。
その時に正木博士にゆびざされていた青年……呉一郎のうしろ姿は、あたかも、何等かの暗示を受けたかのように、フッとこちらを振りかえった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
乳のあたりと、膝元とにある手——そのオヨビ、白玉のオヨビ
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
乳のあたりと、膝元とにある手——そのオヨビ、白玉のオヨビ
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
駑癡どじだなあ。そんなに締める奴があるかい。もっといびの股をゆるめろい」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
野薊にさはればおゆびややいたし汐見てあればすこし眼いたし
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
秋の七種ななくさの歌は著名なもので、『万葉集』巻八に出て山上憶良やまのうえのおくらが咏んだもので、その歌は誰もがよく知っている通り、「秋のきたる花をおより、かき数ふれば七種の花」、「はぎの花をばな葛花くずばな瞿麦なでしこの花、をみなへし又藤袴ふぢばかま朝貌あさがほの花」である。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「自分のお金の高が判らないなんて、そんな鈍間のろまなおじさまじゃないでしょう、はっきり正直にいうものよ、これだけはいっていたんでしょう。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
完全なる浮浪少年は、パリーのすべての巡査を知悉ちしつしていて、そのひとりに出会えばすぐに名すことができる。
と見るといつの間に握られていたのだろう師匠の手の二尺ざしが烈しくブルブル慄えていた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
本郷臺をサスかけて下りける時、丸山新町と云へるを通りたることありしが、一葉女史がかゝる町の中に住まむとは、告ぐる人三たりありて吾等やうや首肯うなづきぬ。