“指”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
40.5%
ゆびさ26.8%
ゆび24.6%
さす1.6%
ゆびさし1.3%
および0.9%
さし0.9%
0.8%
ゆびざ0.5%
オヨビ0.5%
ゆびさす0.3%
いび0.2%
おゆび0.2%
およ0.2%
これ0.2%
さゝ0.2%
0.2%
ざし0.2%
サス0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼっちゃんのおかあさんは、ののさまになってしまわれましたのですよ。」といって、あおそらほうしたのであります。
遠方の母 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうして町なかにある仁丹の看板をみつけては一人でそれをして「お父うちゃん」と言ってばかりいるので、母たちも随分手古摺てこずったらしい。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
(当時は芝居の新聞広告なんてほとんどなかった)で、Rがこれだといって、ある劇場の看板をゆびさした時には非常に珍しい気がしたものだよ。
百面相役者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
なるほどジュリアのゆびさす方に、一台の自動車が、小径を出たところに停っていて、座席には彼女の連れらしい、ずっと年の若い少女が乗っていた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一見飄逸なような、わがままなような、投げ遣りなような構想と筆致の中に、一筆一点でも他人にゆびさせまいとする緊張味がこもっております。
挿絵と闘った話 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「あ、はちがをかけているよ。」といって、いさむちゃんはうめあげながらちいさなふとゆびでさしました。
はちの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
昨夜十二時少し過ぎ、小石川区さす町○○番地の坂の上で、「人殺しーい」という悲鳴が、人通りの少ない闇の街の空気にひびき渡った。
呪われの家 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
また、さす町にある白山はくさん神社、これは小石川の総鎮守で神領三十石、神主由井氏ゆいし奉祀ほうしす。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
彼処かしことこなたと、言い知らぬ、春の景色の繋がる中へ、わらびのような親仁おやじの手、無骨ぶこつな指でゆびさしして、
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あるじよびとめらう夫をゆびさしていふやう、此叟父おやぢ壮年時わかきとき熊に助られたる人也
春蘭のかをる葉叢はむらおよび入れかたちある花にひた触れむとす
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
じふおよびは椅子の下、ぱたりぱたりとたたきますれば、
これくだされ、なんではいか、このまああかことさしつけられて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
御役目柄千兩の金子と御奉納の品々を御預かり申上げたのだが、さし町では如何にも足場が惡く、幸ひ御廣敷添番衆千本金之丞殿の御住居が、傳通院の近所にあるので、暫らく其處に御預けして
だも動かされぬほどしばられながらも、なお心中に言わんと欲することを敢然として口に出すがごときは、真の心の独立で、百万の敵も彼の口をふさぐごとはできぬ。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
これなん、咲耶子さくやこの一伏現ふくげんする裾野馴すそのならしの胡蝶こちょうの陣。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時に正木博士にゆびざされていた青年……呉一郎のうしろ姿は、あたかも、何等かの暗示を受けたかのように、フッとこちらを振りかえった。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そは曾てわが市長に伴はれて來ぬる時、我にチチヤノとカノワとの墓をゆびざし教へしことあれば、猶我面を見知り居たりしなり。
乳のあたりと、膝元とにある手——そのオヨビ、白玉のオヨビ
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
乳のあたりと、膝元とにある手——そのオヨビ、白玉のオヨビ
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
今俗にゆびさすをゑがきてそのしたにをしゆる所をしるしたるをまゝみる事あり、和漢の俗情おなじ事なり。
今俗にゆびさすをゑがきてそのしたにをしゆる所をしるしたるをまゝみる事あり、和漢の俗情おなじ事なり。
駑癡どじだなあ。そんなに締める奴があるかい。もっといびの股をゆるめろい」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
野薊にさはればおゆびややいたし汐見てあればすこし眼いたし
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
秋の七種ななくさの歌は著名なもので、『万葉集』巻八に出て山上憶良やまのうえのおくらが咏んだもので、その歌は誰もがよく知っている通り、「秋のきたる花をおより、かき数ふれば七種の花」、「はぎの花をばな葛花くずばな瞿麦なでしこの花、をみなへし又藤袴ふぢばかま朝貌あさがほの花」である。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「自分のお金の高が判らないなんて、そんな鈍間のろまなおじさまじゃないでしょう、はっきり正直にいうものよ、これだけはいっていたんでしょう。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
其の代り心底しんそこからこの人と見込んで惚れて仕舞うと、なか/\情合は深い、素人衆の一寸ちょいぼれして水でもさゝれると移りがするのと訳がちがうそうで、恋の真実まことは苦労人にあるとか申してございますのも其処等そこらを研究したものでありましょうか。
完全なる浮浪少年は、パリーのすべての巡査を知悉ちしつしていて、そのひとりに出会えばすぐに名すことができる。
と見るといつの間に握られていたのだろう師匠の手の二尺ざしが烈しくブルブル慄えていた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
本郷臺をサスかけて下りける時、丸山新町と云へるを通りたることありしが、一葉女史がかゝる町の中に住まむとは、告ぐる人三たりありて吾等やうや首肯うなづきぬ。