“髭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひげ98.9%
くちひげ0.6%
ひけ0.3%
まげ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手足にも胸にもたくましく毛が生えているし、ひげもずいぶん濃い。一日でも剃刀かみそりを当てないと、両頬の上のほうまで黒くなるのであった。
四日のあやめ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
くちひげほおひげあごひげ、まるで銀の針金を植えつけたようで、なんのことはない神霊矢口渡しんれいやぐちのわたしの頓兵衛を見るようであった。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
やがて、もうよろしいと、スコールの声に、テイイ事務長がふりかえってみると、そこには顔全部が灰色のひけにうずまったといいたいくらいの人のよい老艇長がにこにこして立っていた。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
「八、皆んな呼んで來るが宜い。この吊臺の中に無かつたら——武士なら腹を切るところだが、俺はそんな痛いことが嫌ひだから、せめてまげでも切つてお詫をしようぢやないか」