“頸”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くび74.6%
うなじ17.4%
えり5.2%
くびすじ0.6%
うな0.4%
ゑり0.4%
けい0.3%
クビ0.3%
うなず0.1%
えりくび0.1%
(他:3)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“頸”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語14.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
下人は、くびをちぢめながら、山吹やまぶき汗袗かざみに重ねた、紺のあおの肩を高くして門のまわりを見まわした。
羅生門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、やがて素戔嗚はくびに懸けた勾玉まがたまの中から、美しい琅玕ろうかんの玉を抜いて、無言のまま若者の手に渡した。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お珊のかいなうなじにかかると、倒れるように、ハタと膝をいた、多一の唇に、俯向うつむきざまに、と。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その肩にたれつつ、みどり児のうなじおおう優しき黒髪は、いかなる女子のか、活髪いきがみをそのままに植えてある。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見れば島田まげの娘の、紫地の雨合羽あまがっぱに、黒天鵝絨びろうどの襟を深く、拝んで俯向うつむいたえりしろさ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二の腕から、えりは勿論、胸の下までべた塗の白粉おしろいで、大切な女のはだえを、厚化粧で見せてくれる。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
亀の子はおじいさんのようなしわだらけなくびすじをのばし、口は横まで一ぱいに裂け、冷やかな眼をうごかさずによせている。
錦子が、はずかしがって項垂うなだれると、くびすじから背中の生毛うぶげが金色にのぞかれた。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
夕光ゆうかげのかがよふ舟にうなかぶし目見まみおとなしきあめの牛はも
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
寂しけどおのれ耀きうなかぶす膝までも深くどろに踏み入り
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ゑりもとばかり白粉おしろいえなくゆる天然てんねん色白いろじろをこれみよがしにのあたりまでむねくつろげて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ゑりもとばかりの白粉もえなく見ゆる天然の色白をこれみよがしにのあたりまで胸くつろげて、烟草たばこすぱすぱ長烟管ながぎせる立膝たてひざ無沙法ぶさはうさもとがめる人のなきこそよけれ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
第一そんな気を起こす前に、大抵の人なら、小刀ナイフけい動脈へつきさして、時間的に、そういう考えの起こる余裕を無くしているだろう。
秘密 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
いうまでもなくスミスはこうして自分のけい部の周囲にひそかに法律の縄が狭められつつあることなどすこしも知らずに、例によってブリストルのエデス・ペグラアのもとにあって悠々自適をきめこんでいたのだ。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
足のクルブシが、膝のヒツカガミが、腰のつがひが、クビのつけ根が、顳顬コメカミが、ぼんの窪が——と、段々上つて来るひよめきの為にウゴメいた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カシラクビノ中カラ出ル、多クヲセ得ルモ、速度ハ遅シ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
非常にお嬢さんが濃艶に、申分の無いポーズで、話して歩いている間中、私に腕をい込んだり、私の肩へ手を置いたり、私の胸へよりかかったり、絶えずコクコクうなずいて、私の話へ合槌を打ったり、同情して眉をひそめたり、引っつづめて云うと媚態を尽くして、私の心に取り入ろうとして、努力していたということを。
奥さんの家出 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自然、日々変化が多い。きのうはしらみえりくびわせ、きょうは一浴に王者の快を思う。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つるりとでた手、ぼんくぼ
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……群鳥の わが群れなば 引け鳥の 我が牽けなば、哭かじとは 汝は云ふとも、山門ヤマト一本薄ヒトモトスヽキ ウナカブし 汝が哭かさまく、朝雨の さ霧に彷彿タタむぞ。
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
もっとも、そのほかに彼の異形のサマを説明して、顔が二ツだが、イタダキ合いてウナジなし、つまり二ツの顔の後頭部はピッタリとくッついて一ツになってるという意味らしい。