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『蜆』
ふりがな文庫
『
蜆
(
しじみ
)
』
その夜僕も酔っていたが、あの男も酔っていたと思う。 僕は省線電車に乗っていた。寒くて仕方がなかったところから見れば、酔いも幾分醒めかかっていたに違いない。窓硝子の破れから寒風が襟もとに痛く吹き入る。外套を着ていないから僕の頸はむきだしなのだ …
著者
梅崎春生
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文学会議」1947(昭和22)年12月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約24分(500文字/分)
朗読目安時間
約40分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
剥
(
はぎ
)
摺
(
すり
)
上
(
あが
)
艶
(
なま
)
捲
(
めく
)
外
(
はず
)
框
(
がまち
)
錆
(
さ
)
釦
(
ぼたん
)
翳
(
かげ
)
拘泥
(
こだわ
)
弾
(
はじ
)
偽者
(
にせもの
)
痙攣
(
けいれん
)
真鍮
(
しんちゅう
)
穿
(
は
)
籤
(
くじ
)
粕取
(
かすとり
)
粟
(
あわ
)
凌
(
しの
)
肱
(
ひじ
)
肴
(
さかな
)
脆
(
もろ
)
臂
(
ひじ
)
舐
(
な
)
痒
(
かゆ
)
蜆
(
しじみ
)
誠
(
まこと
)
贓品
(
ぞうひん
)
遊山
(
ゆさん
)
佗
(
わび
)
鋲
(
びょう
)
亢奮
(
こうふん
)
鎧
(
よろい
)
非業
(
ひごう
)
頸
(
くび
)
顎
(
あご
)
顛末
(
てんまつ
)
口吻
(
くちぶり
)
啼
(
な
)
嘔
(
は
)
呟
(
つぶや
)
奔
(
はし
)
姐
(
ねえ
)
就中
(
なかんずく
)
己惚
(
うぬぼ
)
幽
(
かす
)
呂律
(
ろれつ
)
微
(
かす
)
惨
(
みじ
)
可笑
(
おか
)
咎
(
とが
)
捷
(
か
)
掠
(
かす
)
掴
(
つか
)
反芻
(
はんすう
)
易々
(
やすやす
)
暫
(
しばら
)
丁度
(
ちょうど
)
止度
(
とめど
)
殴
(
なぐ
)
洒落
(
しゃれ
)
狡猾
(
こうかつ
)
珈琲
(
コーヒー
)