“摺”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
63.6%
28.9%
ずり2.6%
すり1.5%
こす0.9%
たた0.6%
さす0.2%
すっ0.2%
すら0.2%
する0.2%
(他:5)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“摺”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.8%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
馬は泡を吹いた口を咽喉のどりつけて、とがった耳を前に立てたが、いきなり前足をそろえてもろに飛び出した。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
神尾主膳がそれを抜いてつくづくと見ると、例の平野老人は眼鏡のかおをそれにりつけるようにして横の方から見ました。
それにしても、栖方を狂人だと判定して梶に云った高田が、その栖方の祝賀会に、梶を軍港まで引きり出そうとするのである。
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)
自分は長蔵さんの言葉を聞くや否や、急に神経がゆるんで、立ち切れない足をって、第一番に戸口の方に近寄った。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ここで夫婦は戸外へ出て一夜を明かしたところで、際物師の書肆が来て、地震の趣向で何か一枚ずりをこしらえてくれと言った。
死体の匂い (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
これから、火の気もない家へ帰って、一枚ずり彩絵いろえ読本よみほん挿絵さしえを描く気にもなれないのであろう。
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時気がついたんだが彼の背広はあちこちすり切れていて、今日はカラアも着けていなかった。
(新字新仮名) / 梅崎春生(著)
で、手撈てさぐりに、火鉢の抽斗ひきだしからマツチを取出すと、手捷てばしこすりつけて、一昨日おとゝひ投出ほうりだして行つたまゝのランプを
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
錢形平次のところへも、おびたゞしい忠告と、皮肉と、當てつこすりと、中傷の手紙が舞ひ込みます。
内心痛し、すこぶかゆしで、しわだらけの手の甲をあごの下でこすってござった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その乗手は身を屈め、それから、車掌をちらりと仰ぎ見ながら、一枚の小さく折りたたんだ紙片を旅客に手渡しした。
廃館になつた領事館のまへで折れて、海へおちる道。——あをくたたまれた海の夢が、とほい惝怳あくがれを乗せて万里の潮を、しろくあげてゐる。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
貴女あんたな、ようこそ、芝居の裏で、おじいはんの肩さすって上げなはった。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
叩きはやはり松魚の叩きの通りで先日お教え申しましたが摺身はソーダ松魚の皮をいて身を取て俎板まないたで叩いて擂鉢すりばちでよくすっ玉葱たまねぎ山葵卸わさびおろしで摺込んで塩と味淋で味を付けてまたよく摺って煮汁だしを加えてドロドロにして、別に鍋へ昆布出こんぶだしの美味しい汁を拵えて今の松魚を流し込みます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
また略解は「菫つむは衣すらむ料なるべし」とあるが、これも主要な目的ではないであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
尼寺にみそする音やほとゝぎす 除風
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
火鉢を押出して突附けるかとすれば、何だ、熱いのに、と急いでまたずらすやら。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その職員室真中まんなか大卓子おおテエブル、向側の椅子いすかかった先生は、しま布子ぬのこ小倉こくらはかま、羽織はそでに白墨ずれのあるのを背後うしろの壁に遣放やりぱなしに更紗さらさの裏をよじってぶらり。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
領巾えりぎぬをば幅廣きひだたゝみたり。
その風貌を或る古書は伝へて「其長ソノタケ九尺余、胴ヨリ頭小サク、オモテ赤ク眼丸クシテ鼻高ク、傍ヲ見ル時ハ肩ヲコスリ、口広クシテ耳ニ及ビ、歯ハ馬ノ歯ノゴトク雪ヨリモ白シ、ツメハ熊ノ手足ニ似タリ、髪ハネズミ色ニシテ……」云々うんぬんと記してゐる。
ハビアン説法 (新字旧仮名) / 神西清(著)
り染めや、ち染めの技術も、女たちの間には、目立たぬ進歩が年々にあつたが、で染めの為の染料が、カラ技工人テビトの影響から、途方もなく変化した。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)