“摺出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ずりだ60.0%
すりいだ20.0%
すりだ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時に、当人は、もう蒲団ふとんから摺出ずりだして、茶縞ちゃじまに浴衣をかさねた寝着ねまき扮装なりで、ごつごつして、寒さは寒し、もも尻になって、肩を怒らし、腕組をして、真四角まっしかく
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
他の色を摺出すりいだせしものなるが、このたび各色ごとに板木を異にするに及びて、自由にいかなる多数の色をも摺出す事を得るに至りぬ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
掻蹲かつゝくばひ、両腕りやううでひざあづけたまゝ啣煙管くはへぎせる摺出すりだていは、くちばしながさぎ船頭せんどうけたやうなさまである。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)