“摺抜”の読み方と例文
旧字:摺拔
読み方割合
すりぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうして貴僧摺抜けられよう、突離されよう、振切られましょう、私は引寄せます、抱緊めます。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
透かさぬ早業に、地には着かぬ、が、無慚な老体、蹌踉となって倒れる背を、側の向うの電信柱にはたとつける、と摺抜けに支えもあえず、ぼったら焼のを敷いた
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
犬の死骸じゃなかろうかと、摺抜けようとしたけれども、頬擦るばかりのに。……
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)