“鬢”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
びん97.0%
びんずら1.6%
びんづら0.5%
かみ0.3%
ひげ0.3%
ビン0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“鬢”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
細かい雨は頭の上の若葉から漏れて、娘のそそけたびんに白いしずくを宿しているのも何だかむごたらしい姿であった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あかちゃけた畳に沁み込むような朝日が窓から差し込んで、びんの毛にかかる埃が目に見えるほど、冬の空気が澄んでいた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
勇美子も夜会結びのびんずらを吹かせ、雨に頬を打たせていとわず、掛茶屋の葦簀よしずから半ば姿をあらわして、
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
几帳きちょうに宿る月の影、雲のびんずらかざしの星、丹花たんかの唇、芙蓉ふようまなじり、柳の腰を草にすがって
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
びんづらしてたのである。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
小走りに急いで来る、青葉の中に寄る浪のはらはらと爪尖つまさき白く、濃い黒髪のふさやかな双のびんづら浅葱あさぎひもに結び果てず、海水帽を絞ってかぶった、ゆたかほおつややかになびいて、色の白いが薄化粧。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
箒を堂の縁下えんしたに差置き、御手洗みたらしにて水をすくい、かみ掻撫かきなで、清き半巾ハンケチたもとにし、階段の下に、少時しばしぬかずき拝む。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
僕には「戦争」なども用はなかった。工場を怠け、学校はお留守にし、ひげを生やした憲兵の間抜けな眼を嘲っては、動こうともしない獣の足を引きずりながら、「新しい歌」を掠め歩いた。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)
大伯母さんと千世子なんかは呼んで居た。三十八九の時、信二をもったので息子の年の割に母親はけて居てビンはもう随分白く額なんかに「涙じわ」が寄って居る。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)