“唯吉”の読み方と例文
読み方割合
たゞきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯吉たゞきちは、襟許えりもとから、手足てあし身體中からだぢうやなぎで、さら/\とくすぐられたやうに、他愛たわいなく、むず/\したので、ぶる/\とかたゆすつて
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もの干越ほしごしに、みのわたりたい銀河あまのがはのやうに隅田川すみだがはえるのに、しげころつばくろほどのも、ためにさへぎられて、唯吉たゞきち二階にかいからかくれてく。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しづかこゑで、なぐさめるやうにまどからつたが、一言ひとことからつめたくなりさうに、めうみて、唯吉たゞきちさびしくいた。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)