“慰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なぐさ77.3%
なぐさみ5.5%
なぐ3.8%
なぐさめ2.9%
い2.5%
なだ2.5%
いた1.7%
いや1.3%
あや0.4%
あわれ0.4%
なぐさま0.4%
なぐさむ0.4%
ねぎら0.4%
ゐ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うむ、そういうものかな、はははは、いや、大きにそうであろう。おれは何も、あれを一時の慰(なぐさ)み物にするというのではないのだ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
其(それ)では種(たね)あかしの手品(てじな)同樣(どうやう)慰(なぐさみ)になりません、お願(ねがひ)と申(まを)しましたのは爰(こゝ)の事(こと)、御新造樣(ごしんぞさま)一(ひと)つ何(ど)うぞ何(なん)でもお教(をし)へなさつて遣(つか)はさりまし。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
宗助(そうすけ)は此(この)可憐(かれん)な自白(じはく)を何(ど)う慰(なぐ)さめて可(い)いか分別(ふんべつ)に餘(あま)つて當惑(たうわく)してゐたうちにも、御米(およね)に對(たい)して甚(はなは)だ氣(き)の毒(どく)だといふ思(おもひ)が非常(ひじやう)に高(たか)まつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
我はかしこに慰(なぐさめ)をうるを望まざれども、かく大いなる恩惠(めぐみ)いまだ死せざる汝の中に輝くによりてこれを告ぐべし 四〇—四二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
且亡父母の素願(そがん)あるを貫き、霊位を慰(い)するの慈善的なる学事の基礎を創立せん事を予(あらかじ)め希望する事あるを以て、明治三十五年徳島を退く事とせり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
何でもこの野郎を打殺(うちころ)して仕舞(しま)え。理屈を云わずに打殺して仕舞えと私が怒鳴る。松下は慰(なだ)めるような風(ふう)をして、「マア殺さぬでも宜(よ)いじゃないか。 ...
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
図画(ずが)の先生(せんせい)は、すずめの巣(す)を大事(だいじ)そうに持(も)って、はいっている子(こ)すずめを慰(いた)わるようにして、あちらへいってしまわれました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして本など拡げて、重苦しい頭を慰(いや)そうとあせるのであったが、性のよくない目は、刺すような光に堪えられないほど涙がにじみ出して来た。呼吸(いき)も苦しかった。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
背後(うしろ)の方から、顔を覗(のぞ)いて慰(あや)したり、手を出しておいでおいでをする婦人などがあった。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その衷情はまことに慰(あわれ)むべきですが、真理のために——いや、人間の醜さを反省するために、矢張(やは)り真相として其儘世に伝える義務があると私は信ずるのです。
博奕で二百円もうけたことを想い出して一寸心が慰(なぐさま)った。児子家の娘達は、安らかに寝た。寝る前に、皆、オリーブ油を顔につけた。ニキビの出ている寿子だけは、アストリンゼントをつけた。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
家屋庭園の装飾はただちに我が形体の寒熱痛痒(つうよう)に感ずるに非(あら)ざれども、精神の風致を慰(なぐさむ)るの具(ぐ)にして、戸外の社会に交りてその社会の美を観るもまた
教育の目的 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(歌い終ると、役者たち拍手をして慰(ねぎら)う。下手の障子をあけ、宗清の女中赤紙の付いた文箱を持って出る)
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
而れども俯(ふ)して熟考すれば之れ最終(さいしう)の露宿(ろしゆく)にして、前日来の露宿中は雨(あめ)殆(ほと)んどなく、熟睡(じゆくすい)以て白日の労(らう)を慰(ゐ)せし為め、探検(たんけん)の目的(もくてき)を遂(と)ぐるを得せしめしは、実(じつ)に天恩無量と云つべし
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)