“殆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほとん58.2%
ほと31.0%
ほとんど8.5%
あやう0.8%
ほとほ0.4%
あぶな0.1%
あや0.1%
あやふ0.1%
うたが0.1%
ちょう0.1%
0.1%
0.1%
ホトンド0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西洋の大学では、どこへ行っても、男子の学生と肩を並べて教授の講義を熱心に聴き入っている女子の学生を見ないところほとんどありません。
キュリー夫人 (新字新仮名) / 石原純(著)
大燒原おほやけはらつた、下町したまちとおなじことほとん麹町かうぢまち九分くぶどほりをいた
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
五箇月の長い冬籠ふゆごもりをしたものでなければ、ほとんど想像も出来ないようなこの嬉しい心地ここちは、やがて、私を小諸の家へ急がせた。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これが須磨子を知っている人のほとんどがいだいた感じではなかったろうか、この偶然の言葉が須磨子の全生涯を批評しているようだといわれた。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そこで彼女は椅子にかけると、ほとんど習慣になつてゐる、愛想の好い微笑を見せながら、相手には全然通じない冗談じようだんなどを云ひ始めた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
十四人はたつた今七八十人の同勢をひきゐて渡つた高麗橋かうらいばしを、ほとんど世を隔てたやうなおもひをして、同じ方向に渡つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この「ほとほと死にき」をば、あやうしの意にして、胸のわくわくしたと解する説もあり、私も或時あるときにはそれに従った。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いかに多く積むも扱いようでたちまちなくなる、あやうきものは金銭なり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
この「ほとほと死にき」をば、あやうしの意にして、胸のわくわくしたと解する説もあり、私も或時あるときにはそれに従った。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
これをて云ふべきこと爲すべきことの心にかゝりて、其夜はほとほと眠らざりき。
「あれ、おあぶなうございますよ。さうして大相召上つてゐらつしやるやうですから、ともかくもお俥でおいであそばしまし」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
咸丘蒙かんきゅうもう問いて曰く、語に言う、盛徳せいとくひとは君得て臣とせず、父得て子とせず、舜は南面して立ち、堯は諸侯をひきいて北面してこれに朝せり、瞽瞍こそうまた北面してこれに朝す、舜瞽瞍を見てそのかたちいためるあり、孔子曰く、この時に於てや、天下あやうかりしかな、岌岌乎たりきと。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
〔譯〕果斷くわだんは、より來るもの有り。より來るもの有り。ゆうより來るもの有り。義と智とをあはせて來るもの有り、じやうなり。たゞゆうのみなるはあやふし。
正しく認識する道は、「多く聞きて疑わしきをき……多く見てうたがわしきを闕く」ことである。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「大事ない/\、あわせぢやけれどの、れた上衣うわぎよりはましでござろわいの、ぬしも分つてある、あでやかな娘のぢやで、お前様にちょういわ、其主そのぬしもまたの、お前様のやうな、わか綺麗きれいな人と寝たら本望ほんもうぢやろ、はゝはゝはゝ。」
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
仰向あおむい蒼空あおぞらには、余残なごりの色も何時しか消えせて、今は一面の青海原、星さえ所斑ところまだらきらめでてんと交睫まばたきをするような真似まねをしている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「果断より来たる者あり、より来たる者あり、勇より来たる者あり。義と智をあわせてしかして来たる者あるは上なり。いたずらに勇のみなる者し」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その氷の山にムカうて居るやうな、骨のウヅく戦慄の快感、其が失せて行くのをオソれるやうに、姫は夜毎、鶏のうたひ出すまでは、ホトンド、祈る心で待ち続けて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)