“ほとんど”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ホトンド
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信子は度々心の中でかう妹に呼びかけながら、夫の酒臭い寝息に苦しまされて、ほとんど夜中まんじりともせずに、寝返りばかり打つてゐた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
博士の造る香水は植物性の香水でそれの持っている芳香はほとんど世界無比であった。自然香水の需要を増し工場は漸時だんだん隆盛になった。
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
津の人と、和泉の人ははるかに基経のいるところから遠ざかって行き、やっと橘の姿も見えるほどだった。ほとんど、顔を打合わせるようにはしりに馳った。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)