“ほと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホト
語句割合
73.5%
7.8%
4.5%
4.2%
2.1%
1.8%
1.2%
1.2%
0.9%
陰上0.3%
0.3%
保戸0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
女陰0.3%
富登0.3%
歓待0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう墓石のあったことさえ、いままで私はほとんど気づかなかった。気づくことはあっても、それを気にしないで見すごしていた。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
余此蝶を見ざりしゆゑ、近隣きんりん老婦らうふわかきころ渋海川のほとりよりせし人ありしゆゑたづひしに、その老婦らうふかたりしまゝをこゝにしるせり。
あとを任せて、玄徳は逃げのびたが、やがて南のほう——長坂坡ちょうはんはほとりにいたると、ここに一陣の伏兵あって
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち剣をひっさげて、衆に先だちて敵に入り、左右奮撃す。剣鋒けんぽう折れ欠けて、つにえざるに至る。瞿能くのうあいう。ほとんど能の為に及ばる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
どんと一発……あ!という声、レイモンドはよろよろと倒れ掛ったが、血のほとばしる喉を押えつつ、ルパンの方に身体を廻して、ルパンの足元に倒れた。
大物主神おおものぬしのかみ顔を隠して夜のみ倭迹々姫命やまとととびめのみことに通い、命その本形を示せと請うと小蛇となり、姫驚き叫びしを不快で人形にかえり、愛想かしを述べて御諸山みもろやまに登り去り、姫悔いてはしほといてこう
みがきてにはかげも心地こゝちよげなるを籠居たれこめてのみ居給ゐたまふは御躰おからだにもどくなるものをとお八重やへさま/″\にいざなひてほとりちかき景色けしき田面たのもいほわびたるもまた
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いずれも海のほとりに近く立っているということを、ややおろそかに考える風が久しく続いたが、日本が島国であり、海を渡ってきた民族である限り、是はいつかは補強せらるべき弱点であって
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
野村は我乍ら滑稽をかしい程狼狽うろたへたと思ふと、かつと血が上つて顔がほとり出して、沢山の人が自分の後に立つて笑つてる様な気がするので、自暴やけに乱暴な字を、五六行息つかずに書いた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
天照らす大御神の忌服屋いみはたやにましまして神御衣かむみそ織らしめたまふ時に、その服屋はたやむねを穿ちて、天の斑馬むちこま逆剥さかはぎに剥ぎて墮し入るる時に、天の衣織女みそおりめ見驚きて陰上ほとを衝きて死にき。
ここに日の耀ひかりのじのごと、その陰上ほとに指したるを、またある賤の男、その状をあやしと思ひて、恆にその女人をみなの行を伺ひき。かれこの女人、その晝寢したりし時より、姙みて、赤玉を生みぬ
八重「半治はん誠にほめえはりいよう、ほれじゃアまねえよ、ふァたい此家ほゝているに、ほめえがほんなほとをひてや親分ほやぶんまねえよ、小兼ほはねはんにひまになってへえれってえ、ほれじゃア可愛ははひほうだアへえ」
「吾入仏教欲剃髪。」〔吾ハ仏教ニ入リテ剃髪セント欲ス〕また「吾卜終焉叡山側。」〔吾ハ終焉ヲぼくス叡山ノほとリ〕の如き語をなすようになった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「竹渓書院竹渓傍。又値新年此挙觴。魏闕只言聊玩世。并州豈料竟為郷。官情一片春氷薄。旅思千重烟柳長。江戸東風三十度。空吹愁夢到南張。」〔竹渓書院竹渓ノほとリ/又新年ニヒテ此ニ觴ヲ挙グ/魏闕只言フ聊カ世ヲ玩ブト/并州豈はかランヤ竟ニ郷トルヲ
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
森のかなた、君住むほとの頭りにや
まよわし (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
泰文はでたらめな箴言しんげんに勿体をつけるつもりか、拍手かしわでをうって花世の女陰ほとを拝んだり、御幣ごへいで腹を撫でたり、たわけのかぎりをつくしていたが、おいおい夏がかってくると
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
流れ下りて、その美人の富登ほとを突きき。
平馬は吾にもあらず歓待ほとめいた。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)