“嫁”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とつ30.5%
よめ23.0%
12.1%
かたづ9.0%
8.1%
かた4.6%
2.9%
2.4%
かたず0.9%
0.9%
(他:26)5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“嫁”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
健三の所へとつぐ前の彼女は、自分の父と自分の弟と、それから官邸に出入でいりする二、三の男を知っているぎりであった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小山から縁談があってとついで来た若い娘の日から、すくなくとも彼女の力に出来るだけのことはたと信じていたからで。
ある女の生涯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
二匹ずつつながっているのが、それぞれ雌雄のひとつがいだとすると、彼らの婿むこ選みよめ選みがいかにして行なわれるか。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
よめ姿すがた彩色さいしきしては、前後左右ぜんごさいう額縁がくぶちのやうなかたちで、附添つきそつて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その柿は、土地ところ風習しきたりにしたがって、彼女が楠木家へす日に、生家さとから苗を移して来たものなのだ。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——これはずっと後の余談になるが、斎藤利三の末娘は、お福といって、やがて稲葉正成いなばまさなりした女性である。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もし妻の園子がこの世に生きながらえているとしたら、二十二のとしかたづいて来た彼女が早や三十九になるとも考えた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ですからお雪さんだって、あなたの動静ようすを遠くから、あゝして見ているんですよ。かたづいてなんかいやしませんよ。」
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
自分は自分で早く身を固めようと思っていた矢先だったから、それほどにいうものならと、ついあんな処へくようになったんです。
雪の日 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「心當りはうんとありますよ、親分。伊丹屋の旦那のところへきたかつたのは、此界隈でも、五人や三人ぢやありません」
それは日頃から話に聞いてゐた、今日あすに来るべき筈の、遠くへかたづいて行つてゐる宿の娘が今日やつて来たのだと思つた。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
「和田さんの家は器量統きりょうすじで、その人も美しかったという話や。おさむらいから町家へおかたづきなすった」
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
嗚呼ああ、私はどうしたら可からう! 若し私が彼方あつちつたら、貫一さんはどうするの、それを聞かして下さいな」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ガーエフ 下司め。いやこれは、ごめんパルドン。……ワーリャはあの男のところへくんだっけな、あれはワーリャのムコさんだ。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
愛娘のむこというのは、その賊将の弟分と称する周通しゅうつうという者で、もとよりこっちから、るといったわけではない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嫁入支度に預るいうて洗いざらい持って行って、——さあ、いやでも応でも今の亭主へるというと、それこそ、ほんに、抱えるほどな
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
左様そうサ、お正さんが二十位の時だろう、四年前の事だ、だからおしょうさんは二十四の春かたずいたというものだ。」
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それには自分と一緒になる前、おすみが深川のほうの糸屋へかたずいていて生んだ子の玄正にも、いい年をしててんで圓太郎は口が利けなかった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
『私此の家にた事、貴女可怪をかしいと思つたでせう?』と、稍あつて清子は極悪相きまりわるさうに言つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『私此の家にた事、貴女あなた可怪いと思つたでせう?』と稍あつて清子は極り惡相に言つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「長羅、爾は我をあざむいた。不弥の女よ。我に来れ。我は爾をめとりに長羅をった。」
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
二の宮も同じ六条院の寝殿を時々行ってお休みになる所にあそばして、御所では梅壺うめつぼをお住居に使っておいでになったが、右大臣の二女をおめとりになっていた。
源氏物語:44 匂宮 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。狐の子ぁ、よめいほしい、ほしい。」と二人は森へ向いて高くさけびました。
雪渡り (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「堅雪かんこ、み雪しんこ、しかの子ぁよめいほしい、ほしい。」
雪渡り (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
いよいよ身を入れてお世話したまふにぞ、我も行末夫とかしづくべき人の、かかる時より真心尽くしてこそと。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
さるにこの継母といふは、お袖が家へ来るまでに、既に三たびも他へかしづきて、いづれも不縁になりしといへば、ほんの出来合いの間に合はせものにてとうてい永持ちのせむやうはなし。
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
一 婦人は夫の家を我家わがいえとする故に唐土もろこしにはよめいりを帰るといふなり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
たう秦韜玉しんたうぎよく村女そんぢよに、もつともうらむは年々ねん/\金線きんせんつくらふ他人たにんためよめいり衣装いしやうつくるといひしはむべなる哉々々かな/\/\
女 だつてねえ………あたし「奥さん」だとか、「妻」だとか、「おヨメ」だとかつて言葉が嫌なのよ。
夜になつて壻が大勢の友人と嫁を捜すのをとじとめゆん即ヨメさがしと称する。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ここに八上やがみ比賣、八十神に答へて言はく、「吾は汝たちの言を聞かじ、大穴牟遲の神にはむ」といひき。
次に阿耶美都あざみつ比賣の命は、稻瀬毘古の王にひましき。
叔母もおふしたてたるをおのが誇りにして、せめて四位の少将以上ならでは得こそあはすまじきなど云ひ罵り、おのが真の女をば却つて心にも懸け居ざるさまにもてあつかひ居たりしが
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
貴女は菅原様すがはらさんいらつしやる、他の人々かたがたれ方向をおさだめになるのを見て、私も何が自分に適当した職分であらうかと考へたのです——貴女に御相談したことがあつたでせう——貴女も賛成して下だすつたもんですから
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
それはグンテル王が、ひそかに想いを焦がすブルンヒルデ女王であって、ブルンヒルデは、アイゼンシュタイン河を隔てた洋上にとりでをきずき、われに勝る勇士あれば、かしづかんと宣言していたのである。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
いいえ、貂蝉は、うれしさのあまり、胸がこみあげてしまったのです。——お聞きください。呂布さま。わたくしは王允おういん様の真の子ではありません。さびしい孤児みなしごでした。けれど、わたしを真の子のように可愛がって下された王允様は、行く末は必ず、凜々りりしい英傑の士を選んでかしずけてやるぞ——といつも仰っしゃって下さいました。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それでも可いさ。然しれやうか、嗣子あととりぢやないかい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
男というのは当時某会社に出勤していたが、何しろこんなにまで望んでったかないのことでもあるから、若夫婦の一家は近所の者もうらやむほどむつまじかった。
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
更に進んで「仄歩しよくほけはしけれども。わらび首陽しゆやうに折るの怨なく。岩窓がんさうに梅遅けれども。とつぎて胡語を学ぶの悲みなし。」といふに至りては、伏姫の心既に平滑になりて、苦痛全くえ、真如鏡面又た一物の存するなし。
「その大皿と、丼を——それ、ねえさん、そっちの戸棚。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ねえさん、嫁さん。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まだかさらんちゅうことだてば、判官様に、嫁様が来ただら、化けて来べえて、ハッハッハッ。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「俺がおとよさんだったら、四十越してむかさるなんぞ厭だなあ、今の者は年とっても一人でおられないかしらて……」
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
……そこにおにゃったるロミオこそはヂュリエットがたゞしいをっと、またそこにおにゃったるヂュリエットこそはそのロミオが貞節ていせつなる宿やどつま二人ふたりめあはしたは手前てまへ
わしも篠田と云ふ奴を二三度見たことがありますが、顔色容体全然まるで壮士ぢやワせんか、仮令たとひ山木の娘が物数寄ものずきでも、彼様男あんなものゆかうとは言ひませんよ、よし
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
大穴遅神にわなと云う。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)