かたず)” の例文
それには自分と一緒になる前、おすみが深川のほうの糸屋へかたずいていて生んだ子の玄正にも、いい年をしててんで圓太郎は口が利けなかった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
左様そうサ、お正さんが二十位の時だろう、四年前の事だ、だからおしょうさんは二十四の春かたずいたというものだ。」
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
子爵令嬢で深窓の佳人にしろ、一度かたずいた人を貰っているのだから、こういう話は面白くないのだった。
妻の秘密筥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ここからそうとおくないところにまだほかの沢地たくちがあるがね、そこにやまだかたずかないがんむすめがいるから、きみもおよめさんをもらうといいや。きみっともないけど、うんはいいかもしれないよ。
姉は皆かたずいて居て、身寄りの若い者の中には私の従兄いとこ藤本元岱ふじもとげんたいと云う医者がただ一人、く事がわかり書も能く読める学者であるが、そこで中津に在るの御隠居様が無法な事をしたと云うは
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「僕もそうです。そして今一度貴女に会いたいとばかり思っていました。今度も実はその積りで来たのです。無論何家どっかかたずいていて会える筈は無かろうとは思いましたが、それでも若しかと思いましてね……」
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「そのおしょうがこの春国府津へかたずいたのです。」
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)