“左様”のいろいろな読み方と例文
旧字:左樣
読み方割合
さよう43.0%
そう27.0%
さう11.3%
さやう8.7%
さよ4.3%
そん3.9%
さい0.9%
せい0.4%
そんな0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「左様(さよう)でございますね。私も永年この辺に住んでおりますが、そんなものは見かけたことも、うわさに聞いたこともございませんね」
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
左様(そう)ですね……あれは、放火事件があってから三月(みつき)ほどしてからのことでしたかね……もうそろそろ夏がやって来ようって頃でした。
あやつり裁判 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
成程左様(さう)言はれて見ると、少許(すこし)も人を懼(おそ)れない。白昼(ひるま)ですら出て遊(あす)んで居る。はゝゝゝゝ、寺の内(なか)の光景(けしき)は違つたものだと思つたよ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
左様(さやう)でげすな、四品(よしな)で七円(ゑん)位(ぐらゐ)では如何(いかゞ)でげせう。士「ヤ、怪(け)しからぬことを云(い)ふ、釜(かま)ばかりでもお前(まへ)十五両(りやう)で買(か)うたのだぜ。 ...
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
我輩警察のために棄置かん、直ちに貴公のその額へ、白墨で、輪を付けて、交番へ引張(ひっぱ)るでな、左様(さよ)思え、はははは。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「へえ、左様(そん)なもんですかな」と門野(かどの)は稍真面目(まじめ)な顔をした。代助はそれぎり黙(だま)つて仕舞つた。門野(かどの)は是より以上通じない男である。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
『左様(さい)でございますか。』とか、繰返し/\教へるのであつたが、二人は胸の中でそれを擬(ま)ねて見るけれど、仲々お吉の様にはいかぬ。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「ウン。野郎……元ッカラ本職だったかも知んねッテ皆(みんな)、左様(せい)云ってッケンド……いつも仕事をブッタクリやがった癖に挨拶もしねえで消(け)えちまった罰当(ばちあた)りだあ。今にキット捕まるにきまってら」
老巡査 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
調べは左様(そんな)に悠長で居眠りながらでも奏でてゐるかのやうに響いてゐたに関はらず、其処に並んでゐる一列の囃子方は凝然と端座して眼ばたきもしない神経質の眼で、騒ぎを窺ひながら
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)