左様さよ)” の例文
旧字:左樣
我輩警察のために棄置かん、直ちに貴公のその額へ、白墨で、輪を付けて、交番へ引張ひっぱるでな、左様さよ思え、はははは。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その時ア御馳走しますからね、左様さよなら何うもおそうそさまで、何うか旦那様へもよろしく、何うも御苦労さまで
「名乗るほどのこともないさ。寒いから早くお帰り。わしこそお蔭で大変いい心持になったよ。左様さよなら」
幻想 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
左様さよなら」と云つた。女は其顔をじつながめてゐたが、やがて落付いた調子で
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
両方?……左様さよですか、なるほど……
十年…… (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)
「じゃア、左様さよなら。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
左様さよなら!」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そうしてあんたと二人で夫婦になって、深山みやまの奥なりとんで暮したいが、それに就いてもせめ金子かねの五六十両も持ってお出でやというと、おゝ左様さよ
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
左様さよよ。古賀さんはよそへ行つて月給が増すより、元の儘でもえゝから、こゝに居りたい。屋敷もあるし、母もあるからと御頼みたけれども、もうさう極めたあとで、古賀さんの代りは出来て居るけれ仕方がないと校長が御云ひたげな」
坊っちやん (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
左様さよなら」
幻想 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
清「はい屹度けっと寄って御厄介に成りみすよ、左様さよなれば」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
清「おおけにお妨げを致しみした、左様さよならば」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
男「はい左様さよか、まいるますと」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)