綺堂君、足下。 聡明なる読者諸君の中にも、この物語に対して「余り嘘らしい」という批評を下す人があるかも知れぬ。否、足下自身も或は其一人であるかも知れぬ。が、果して嘘らしいか真実らしいかは、終末まで読んで見れば自然に判る。 嘘らしいような不思 …
著者 | 岡本綺堂 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「やまと新聞」1912(大正元)年11月13日~1913(大正2)年1月21日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約3時間19分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約5時間32分(300文字/分) |