“宛”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
23.8%
ずつ22.1%
あて18.1%
さなが6.8%
づゝ6.2%
あたか5.5%
づつ4.9%
えん2.0%
2.0%
まる2.0%
(他:30)6.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“宛”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸29.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
時々反物たんものをお嬢さんの肩から胸へたててておいて、私に二、三歩遠退とおのいて見てくれろというのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これが彼が北の田舎いなかから始めて倫敦ロンドンへ出て来て探しに探し抜いて漸々ようようの事で探してた家である。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「いいえ、たまにで御座いますよ。日に一度ずつお供が出来ますと好いのですが、月の内には数える程しか御座いませんよ」
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
月に一度、ひどい時には二度位ずつ、かならず例の発作がおこり、少しずつ夢中遊行の範囲が、広くなって行くという始末です。
二癈人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
『それがあてになりやしません——兎に角、瀬川とか高橋とかいふ苗字がの仲間に多いといふことは叔父から聞きました。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「たよりないとも思ひますわ。行先のことなど考へますとね。けれど男の方ほどあてにならないものはないやうな気もしますわ。」
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
さながら自分等があの亂暴な野卑な催促を受けて居るかのやうで二人とも息を殺して身を小さくしてすくんでゐたのである。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
かくて北斎は写実家の常としてさながら仏国印象派の傾向と同じく美の表現よりも性格の表現に重きを置かんとするに似たり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二人ふたり跣足はだしになつて、手桶を一杯づゝつて、無分別に其所等そこいららしてあるいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そのつもりで余は、この文章を時々少しづゝ斯うして書いてゐるのだが、何処に如何、月日の区切りを付けることも出来ないのだ。
西瓜喰ふ人 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
天子廢立の全權が、宦官の掌裡に在ること、あたかも受驗生の及落が試驗官の自由に在ると同樣なることを申述べたものである。
支那の宦官 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
この光霧の中や、光霧の下を、更に流れているのは原元子イオンスの雲である、これがあたかも火のなみの様に見える。
暗黒星 (新字新仮名) / シモン・ニューコム(著)
その男はそれからといふもの女房かないと寝るたんびに、以前の放蕩を思ひ出して、一両づつ貯金筒に投げ込んで置いた。
私より年上の権八は毎朝造船部へかん/\たゝき(鉄のさびを叩き落す少年労働者)に出て二十銭づつまうけて帰つた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
この日、会するもの数万にのぼった。文官軍吏の賓客、みな盛装をこらし、礼館の式場を中心に、えんとして秋天の星の如く埋まった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三日にわたって、祝いが挙げられた。えんとして、祭日まつりのようであった。たくさんに酒をのむ事もゆるされた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うすき影と、うすき光は、落花らくゝわ点々てん/\たる庭に落ちて、地を歩す、ながらてんあゆむのかんあり。
花月の夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
或は日本犬と同種族であるまいかといふ説があるさうだが、如何さまもありさうな事だわい
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
方々はう/″\さがまはり、したるとおどろほどくびながくなつてて、まるでそれは
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
まる女護によごの島だね。僕も是非一度行きたいな。』と、小池はもうお光の言葉を疑ふことは出來なかつた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
あたかも青い木の葉を食ふ蟲の血が緑色であるやうに、私達の總身の血潮までその濃い緑に變るかと疑はれるばかりだ。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
右の果実はその恰好があたかも三味線のばちに似ている所から、この草をバチグサともペンペングサとも称する。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
臠肉しゝむら厚く、うなじとりに似て鬣髪たてがみ膝を過ぎ、さながら竜に異ならず、四十二の旋毛つむじは巻いて脊に連なり
と、う考えたので、彼は故意ことさらに小さくなって、さながら死せるようにしずまっていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
人の恋をするのを傍観するのは、あだかも人が天麩羅てんぷらを喰ってるのを観て其味を想像するようなものではあるけれど、実験の出来ぬうちは傍観して満足するよりほか仕方がない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あだかも人のうなるような……いやうなるのだ。
彼は何時もきまって二の次の燕麦しかあてがわれず、然もセリファンは『えい、この獄道め!』と言わないことには、決してそれを秣槽へ入れてくれなかったけれど、それでもやはり燕麦は燕麦で、決してただの乾草などではなかった。
「嘘なもんか! おれらのお袋はそれを恥じて自殺したんだぞ。子供まで孕ましておきながら、ろくに食うものもあてがわねえで、自殺してからおれらを引き取って何になるんだ。おれらを引き取ったのだって、育てておいてき使ってやるつもりだったのだろう」
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
セント・ジョンは、この言葉をあだかも説教をするやうな調子で云つた——落着いた、力強い聲で、顏色を動かさず、眼に閃くやうな輝きを見せて。彼は續けた——
お増は髪結が後から、背負しょげをっている、お今の姿を見あげながら呟いた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
明治維新以来東西両文明の接触は彼にのみ利多くして我に益なき事さながら硝子玉がらすだまを以て砂金に換へたる野蛮島の交易を見るに異ならず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
釣枝、立木たちき、岩組、波布なみぬの、浪板の如きはなはだしく不自然なる大道具おおどうぐさながら浮世絵における奥村政信おくむらまさのぶ鈴木春信すずきはるのぶらの美人画の背景にひとし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
と、ちやう他人ひとに立聴きでもされるのを気遣ふやうに、干からびた口を爺さんの耳へ持つて往つた。
それでいて何故アア何の道理も無く何の理由もなく、唯文三が免職に成ッたと云うばかりで、自身も恐らくは無理と知りつつ無理をならべて一人で立腹して、また一人で立腹したとてまた一人で立腹して、罪もとがも無い文三に手をかして謝罪わびさしたので有ろう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
とき帷中ゐちうをんなれば、ゑんとしておでこの醜態しうたい明白めいはく成畢なりをはんぬ。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
右、正成ノ首、持参ノ者ニオイテハ、丹後国船井ノ庄ヲオコナハルベシ
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右、正成ノ首、持参ノ者ニオイテハ、丹後国船井ノ庄ヲオコナハルベシ
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アテ、左倉班長。本文。高度二万七千、一号艇廻転楕円体ノ白雲内ニ消ユ、ワレ、ソノ雲ニ突進セントス、オワリ」
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
生産された百オンスの帽子、上衣、及び百クヲタアの穀物のうち、