“碧玉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へきぎょく38.5%
へきぎよく23.1%
あをだま7.7%
サファイヤ7.7%
あおだま3.8%
たま3.8%
エメロウド3.8%
エメロード3.8%
サフアイヤ3.8%
ジャスパア3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更にまたさまざまの地獄から沸泉ふっせん湯煙ゆけむりを立てて流れて行く水路の底が美くしい碧玉へきぎょくの色に染まっていることを見逃すことは出来なかった。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
これはくだかたちをした筒形つゝがたたまでありまして、そのながさは一寸前後いつすんぜんごのものが普通ふつうです。いしはみな出雲いづもから碧玉へきぎよくつくつてあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
かの美しき碧玉あをだまの冠となりし——の音にくらぶれば、雲の裂けてとゞろくごとく思はるべし —一〇二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
裸体に、かずいて、大旗の下を行く三人の姿は、神官の目に、に、紅玉ルビイ碧玉サファイヤ金剛石ダイヤモンド、真珠、珊瑚を星のごとくちりばめた羅綾らりょうのごとく見えたのである。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水の色は碧玉あおだまのように透明で、あかや青の背をならべた魚の群が、直ぐ足もとをすいすいと泳ぎまわっていた。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
柳の間をもれる日の光が金色こんじきの線を水のうちに射て、澄み渡った水底みなぞこ小砂利じゃりが銀のように碧玉たまのように沈んでいる。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
海は碧玉エメロウドの湯をたゝへて居る
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
古池の方からはばんの啼くが、思い出したように聞えて来る。そして空には、碧玉エメロードのような、大きな星が瞬いている。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そして金と銀とで全体ができて、いろ/\の宝石、ダイヤモンド、紅玉ルビー碧玉サフアイヤ、エメラルドなどでかざつて、ぴか/\光つてをりました。
夢の国 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
海の水は、たとえば碧玉ジャスパアの色のようにあまりに重く緑を凝らしている。
大川の水 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)