『南洋館（なんようかん）』

緑の褪めた、 砂と塵挨だらけの、 水気のない、 いぢけた、倭い椰子の木立、 木伊乃にした、動かない天狗猿、 死んだ、みすぼらしい、ちつぽけな鰐、 くすんだ、黄土と CHOCOLAT の色をした 廉物の、摸造の爪哇更紗、 まだ一度も生血を嘗め …

著者	与謝野寛
ジャンル	文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約5分（500文字/分）
朗読目安時間	約7分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

熟（じく） 眩（まは） 衝突（ぶつゝか） 驟雨（ラオアジユ） 生（しやう） 大家（グラン、メエトル） 病（びやう） 朱（プヱルミヨン） 走（わし） 煤煙（ばんえん） 異（かは） 碧玉（エメロウド） 香（にほひ） 上（うへ） 蔵（をさ） 果（このみ） 甲（かふ） 老（ろう） 一片（いつぺん） 大（おほ） 性（せい） 果（み） 正（たゞ） 白金（はくきん） 真実（しんじつ） 倭（ひく） 延（のば） 扇形（あふぎがた） 核（かく） 水気（みづけ） 爪哇（ジヤワ） 種（しゆ） 萎（しな） 道理（だうり） 雪白（せつはく） 餌（ゑ） 魂（たましひ） 黄土（わうど） 中（なか） 入（はい） 其果（そのみ） 出（だ） 剥（む） 台風（タンペエト） 大勢（おほぜい） 室（しつ） 式（しき） 憧憬（あこがれ） 梢（こずゑ） 湛（たゝ） 生血（いきち） 真赤（まつか） 瞑想（めいさう） 群青（ぐんじやう） 蔽（おほ） 褪（さ） 貝（かひ） 黄金（きん） 一枝（ひとえだ） 万別（ばんべつ） 中央（まんなか） 人性（じんせい） 僻（ひが） 兜（かぶと） 動（うご） 厭（いや） 塵挨（ごみ） 守宮（やもり） 宮（みや） 小屋（こや） 小賢（こざか） 廉物（やすもの） 怒（おこ） 愛（あい） 或樹（あるき） 或蛇（あるへび） 或蛙（あるかへる） 搏（う） 斯（か） 枯葉（かれは） 柱（はしら） 死（し） 殻（から） 殻皮（こくひ） 毒矢（どくや） 汚（けが） 海老（えび） 深緑（ふかみどり） 混（まじ） 煩瑣（はんさ） 片端（かたはし） 百手（ひやくしゆ） 目角（めかど） 真剣（しんけん） 緑（みどり） 羞耻（しうち） 肌（はだ） 胴（どう） 脚（あし） 虚偽（うそ）