“白金”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しろがね29.5%
プラチナ29.5%
しろかね23.1%
はくきん9.0%
はっきん5.1%
はつきん2.6%
プラチナム1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、町内の醫者や、目黒から白金しろがね、麻生一圓の生藥屋を調べさした子分が歸つて來ると、兼吉のした事はすつかり引くり返されて了ひました。
『……とんでもない事だ。この白金しろがねのお下屋敷へ、あの御老人を引き取って、かくまうなどとは、戸を開けてわれからほのおを呼び入れるにも等しい』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうどこの時、邸外を通り合せたのが白金しろがね屯所とんしょを置く荘内藩しょうないはん巡邏隊じゅんらたいでした。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
びん後毛おくれげを掻いたついでに、白金プラチナ高彫たかぼりの、翼に金剛石ダイヤちりばめ、目には血膸玉スルウドストン
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見るかぎり白一色に結晶し、白金プラチナよりも堅く厳めしい大氷原のただなかで、眼をくすぐるような都雅な色彩に接しようなどとは思っていなかった。
南極記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その指には、白金プラチナ小蛇こへびの目に、小さな黒金剛石くろダイヤ象嵌ぞうがんしたのが、影の白魚のごとくまつわっていたのである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白金しろかね古刹こさつ瑞聖寺ずいしょうじの裏手も私には幾度いくたびか杖を曳くに足るべきすこぶ幽邃ゆうすいなる崖をなしている。
折りから西南の風が強かったので、その火は白金しろかね麻布あざぶ方面から江戸へ燃えひろがり、下町全部とまるうちを焼いた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ちょうど三月の末、麦酒ビール会社の岡につづいた桜のつぼみほころびそめたころ、私は白金しろかねの塾で大槻医師が転居するという噂を耳にした。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
が、家宅捜索かたくそうさくをすると、時価じか概算がいさん億円おくえん相当そうとうする金塊きんかい白金はくきん
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
臨終いまはの念のごとくに打洩うちもら𤍠あつき涙の白金はくきん幾滴いくてき………
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
白金はくきんの線もて編んだあのよろい、あの光、あの目を射る光の中に、私は包まれたいのだ。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
手下の者から、念珠コンタツをうけとったかれは、それをくびへかけ、胸へ、白金はっきんの十字架をたらして、しずしずとだんの前へすすんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「俊夫さん、大変です。たった今うちへ泥棒が入って、大切な白金はっきんかたまりをとってゆきました。早く来てください」
暗夜の格闘 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
すそまでスラリとくろのおびなしのふくながし、むねには、ペルシャねこの眼のごとくキラキラ光る白金はっきんの十をたらしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其処そこには白金はつきん日輪にちりんちひさく
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
白金はつきんれてかがやく。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ムニタルプというのは白金プラチナム Platinum を逆に読んだ名前であって、全米の白金で儲けた金持たちが、道楽に金を出し合ってつくった協会である。
黒い月の世界 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)