道草みちくさ
健三が遠い所から帰って来て駒込の奥に世帯を持ったのは東京を出てから何年目になるだろう。彼は故郷の土を踏む珍らしさのうちに一種の淋し味さえ感じた。 彼の身体には新らしく後に見捨てた遠い国の臭がまだ付着し …
作品に特徴的な語句
紫檀したん 満更まんざら 面長おもなが 長火鉢ながひばち 見馴みな 采配さいはい 幾個いくつ あと 喘息ぜんそく 浅黄あさぎ 石燈籠いしどうろう 錦絵にしきえ 肌理きめ 御褒美ごほうび 披瀝ひれき 凋落ちょうらく 千切ちぎ 夜寒よさむ 物憂ものう 枝折戸しおりど かも 芝生しばふ 後家ごけ 惜気おしげ 無躾ぶしつけ 耄碌もうろく 藁葺わらぶき 章魚たこ 薄縁うすべり 本郷ほんごう 護謨ゴム 反物たんもの 捗取はかど 見覚みおぼえ 目貫めぬき 平家ひらや 牢屋ろうや 権柄けんぺい 成行なりゆき 余裕ゆとり 八百屋やおや 熨斗ひのし 追分おいわけ すし 見栄みえ 八釜やかま 無沙汰ぶさた 白髪頭しらがあたま 危惧きぐ らち 脊中せなか 頑是がんぜ 黒檀エボニー 屈托くったく 緋鯉ひごい 堅気かたぎ 小雨こさめ 関聯かんれん へい 手数てかず 生捕いけど おか 硯箱すずりばこ 一棟ひとむね 厭気いやき 紙屑かみくず 剣呑けんのん 生唾なまつばき 齷齪あくせく 瓦解がかい 浅草あさくさ 畏怖いふ 手蹟 内所ないしょ 唐辛子とうがらし 家作かさく てん 抵当かた 指頭しとう 突当つきあた ばつ 口癖くちくせ 小用こよう 手土産てみやげ 日本橋にほんばし 枕辺まくらべ ろう 町家ちょうか 紙入かみいれ しめ 解脱げだつ 湯呑ゆのみ 手持無沙汰てもちぶさた 見計みはから 因業いんごう 惨澹みじめ 持前もちまえ 火屋ほや 焦立いらだ 手応てごた