“曇”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くも75.0%
くもり14.7%
うる3.2%
ぐも2.6%
どん2.6%
くもら1.3%
くもつ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“曇”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
なみは、しずかですが、いくらかくもっているのでえません。」と、船長せんちょうは、こたえました。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
平岡のうちまへた時は、くもつたあたまあつく掩ふかみ根元ねもと息切いきれてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
けれども、礼之進が今、外へ出たと見ると同時に、明かにその両眼をみひらいた瞳には、一点もねむそうなくもりが無い。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
きとほりてくもりなき玻瓈または清く靜にてしかして底の見えわかぬまで深きにあらざる水にうつれば 一〇—一二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
お増は落ち着いた調子で、お今をなじったが、お今は黙って、うつむいているきりであった。目が涙にうるんでいた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
雨がはれあがって、しめっぽい六月の空の下に、高原地の古い町が、おどんだような静さと寂しさとで、彼女のうるんだ目に映った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
このゆるくもほびこりてとのぐもあめらぬかこころだらひに 〔巻十八・四一二三〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
青々あおあおとした常磐木ときわぎが、うすぐもったそらに、かぜかれて、さやさやとずれがしています。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
すきさえあれば彼に近付こうとするその人の心がどんよりしたひとみのうちにありありと読まれた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
車に乗るときどんよりした不愉快な空を仰いで、風の吹く中へ車夫をけさした。
三山居士 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
少しは声をくもらしたもののその調子は長吉の満足するほどの悲愁を帯びてはいなかった。長吉はしばらくしてからまた突然に、
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すこしは声をくもらしたものゝ調子てうし長吉ちやうきちの満足するほどの悲愁ひしふを帯びてはゐなかつた。長吉ちやうきちしばらくしてからまた突然とつぜんに、
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
宵月よいづきころだつたのにくもつてたので、ほしえないで、陰々いんいんとして一面いちめんにものゝいろはいのやうにうるんであつた、かはづがしきりになく。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)