“颱風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいふう93.2%
あらし4.5%
タイフーン2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飇風ひょうふう颱風たいふう……そのおびえ切った霊魂のドン底にわずかに生き残っている人間らしい感情までも、脅やかし、吹き飛ばし
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いわゆる颱風たいふうなるものが三十年五十年、すなわち日本家屋の保存期限と同じ程度の年数をへだてて襲来するのだったら結果は同様であろう。
津浪と人間 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
戸外には十五メートルぐらいの突風が吹きつけているが、キティ颱風たいふうを無事通過した窓が、満月の突風ぐらいでヒックリ返る筈がない。
ふと仰ぐと、日ごろ見なれたそこの仁王門は颱風たいふうの跡みたいに、見るも無残に破壊されており、もう一体の仁王像も、常に居るところには見えなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その日の午後十時過ぎになると、果して空模様が怪しくなって来て、颱風たいふうの音と共にポツリポツリと大粒の雨が落ちて来た。
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
颱風あらし過ぎいたも冷えたるみのになにか蛙の時ならず鳴く
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
颱風あらし過ぎいたも冷えたるみのになにか蛙の時ならず鳴く
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
これは激烈なる颱風タイフーンの中心に無風地帯があり、そこだけは月が皓々こうこうと照って楽しげに鳥の舞っている現象をお考えになれば、皆様にもすぐお飲み込みになれることと思いますが、問題の新大陸はおそらくこのあたりに横たわっているのではなかろうかと、考えられます。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)