“霞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かすみ54.9%
かす43.8%
がすみ0.9%
か0.2%
カスミ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかる折から、柳、桜、緋桃(ひもも)の小路(こみち)を、麗(うらら)かな日に徐(そっ)と通る、と霞(かすみ)を彩(いろど)る日光(ひざし)の裡(うち)に、何処(どこ)ともなく雛の影、人形の影が徜徉(さまよ)う、……
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
四つの櫓(やぐら)のそそり立つ方形の城の中は、森閑(しんかん)として物音もない。絵のやうに霞(かす)むリスタアの風物のさなか、春の日ざしに眠つてゐる。
ジェイン・グレイ遺文 (新字旧仮名) / 神西清(著)
ひる霞(がすみ)のあなたには、先祖以来の——そして孤独の姉がいる邸が望まれるし、すぐ麓(ふもと)の樹の中には七宝寺の屋根がしずかに沈んで見える——
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「帰るなら帰ってもいいわ。雲(うん)だの霞(か)だのってなんです。」
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
霞(カスミ)の「か」も、赤(アカ)の「か」もこの万葉仮名の中どれを使ってもよい。すなわち、これらの文字は皆互いに通用するものだと考えていたのであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)