“松露”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうろ83.3%
しようろ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松の木の根もとを掘ると松露というまるいきのこが出て来ることがあるが、それを、もう一そうでこぼこしたような感じの顔であった。
火星兵団 (新字新仮名) / 海野十三(著)
又、松露は食用蕈の中で一番大事なものだ。これは菌糸のやうに、やはり地中に生えるのだ。が、その匂ひでそのあり場所が分る。
じぶと料理あり。だししたぢに、慈姑生麩松露など取合はせ、魚鳥をうどんのにまぶして煮込み、山葵吸口にしたるもの。近頃頻々として金澤旅行する人々その調味す。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
銀や硝子の食器類にはれた幾つかの食卓が、或は肉と松露との山を盛り上げたり、或はサンドウイツチとアイスクリイムとの塔をてたり、或は又柘榴無花果との三角塔を築いたりしてゐた。
舞踏会 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)