“鶯菜”の読み方と例文
読み方割合
うぐいすな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手先のきく清助は半蔵よりずっと器用に、冬菜ふゆな鶯菜うぐいすな牛蒡ごぼう人参にんじんなどの野菜を色どりよく取り合わせ、干しがきの類をも添え、台の上に載せて、その床の間を楽しくした。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
連翹れんぎょうすももの花で囲まれた農家や、その裾を丈低い桃の花木で飾った丘や、朝陽を受けて薄瑪瑙色うすめのういろに輝いている野川や、鶯菜うぐいすなや大根の葉に緑濃く彩色いろどられている畑などの彼方あなたに、一里の距離へだたりを置いて
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)