“甘茶”の読み方と例文
読み方割合
あまちゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日、かれのそうした様子を見ていた茶目な一塾生が、四月八日の甘茶あまちゃだといって、タオルにふくませた湯を、かれの頭上にたらたらとかけてやった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
四月八日の花まつりにはお糸さんと一緒に竜泉寺町の大音寺に甘茶あまちゃをもらいに行った。甘茶をもらいに行くのは私の役目で、まえの年にはなかやと一緒に行った。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
清と山嵐とはもとより比べ物にならないが、たとい氷水だろうが、甘茶あまちゃだろうが、他人からめぐみを受けて、だまっているのは向うをひとかどの人間と見立てて、その人間に対する厚意の所作だ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)