“甘藷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんしょ41.4%
さつまいも31.0%
いも13.8%
さつま6.9%
かんしよ6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あめや砂糖とはくらべものにもならぬが、甘藷かんしょ黒豆くろまめには少しの甘味があり、まためずらしいのでお茶の相手によかったのであろう。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
甘藷さつまいもやすいからとか、七面鳥の肉は高価たかいからとかいふ、その値段の観念にわづらはされないで、味自身を味はひ度いといふのだ。
やりたくても無い時があり、あってもやりたくない時があり、二拍子ふたひょうしそろって都合よくやる時もあり、ふかし甘藷いも二三本新聞紙につつんで御免を蒙る場合もある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「そんでも俺家おらぢのおとつゝあ甘藷さつまつたなんてゆふんぢやねえぞつてつたんだ」與吉よきちびるやうな容子ようすでいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
梅樹は得るところの利に於て甘藷かんしよを作るに如かず、他の一人は又た曰く、甘藷は市場に出ての相塲極めて廉なり、亜米利加アメリカ種の林檎りんごを植ゆるに如かずと。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)