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與吉
お
品には
與吉が
惡戯をしたり、おつぎが
痛いといつて
指を
啣へて
見せれば
與吉も
自分の
手を
口へ
當て
居るのが
目に
見えるやうである。
つか/\と
行懸けた
與吉は、これを
聞くと、あまり
自分の
素氣なかつたのに
氣がついたか、
小戻りして
眞顏で、
眼を
一ツ
瞬いて
「そんぢやおとつゝあ
水飴でも
買つて
來てやつたらよかつぺな、
與吉げ
隱して
置けば
何でも
有んめえな」おつぎは
更に
卯平を
顧みて