“一”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひと35.0%
23.5%
いつ10.9%
いち8.9%
ひとつ6.1%
いっ5.7%
ある1.5%
1.3%
イチ0.9%
はじめ0.7%
(他:50)5.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“一”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語15.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)8.1%
文学 > 日本文学 > 詩歌5.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それがために、いとゞつたなくちの、せんひとつも、なんにも、ものがはれなかつたのであります。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其内そのうち山田やまだしばからひとばしまで通学つうがくするのはあまとほいとふので
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私はこれからゆっくりといきして、ゆるやかに神気を養い、更に私の画業の楽しみをつづけてゆこうかと考えています。
王女はまた死の水をふりかけました。ところが今度命の水をかけようと思いますと、もう水がとしずくもありませんでした。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
もし其男女の仲が直れば、あとで好く思われる筈は無い、双方の古疵ふるきずを知っているいつの他人であるからである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
オーストリアのウインのまちにも、ベルリンよりもいつそう立派りつぱ博物館はくぶつかんふたつもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
よる鐵車てつしやをばいち大樹だいじゆ下蔭したかげとゞめて、終夜しうや篝火かゞりび
いちみやの渡を渡って分倍河原に来た頃は、空は真黒になって、北の方で殷々闐々ごろごろ雷が攻太鼓をうち出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
じいさんの御話おはなしからかんがえてましても、竜宮りゅうぐうはドウやらひとつ蜃気楼しんきろう
で、このうみ修行場しゅぎょうばわたくしにとりてひとつなみだ場所ばしょでもありました。
しかしそれは、きイんと癇性かんしょうをおびた駄々ッ子声で、双六すごろくの駒をくずす音といっしょに聞えたのである。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いっさいのものはその心をも静まらせ、ただ曇色ある空を仰ぎ見るような安らかなぼんやりした時のもとに過ぎて行くのみだった。
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
電話で、新道のある茶屋へ、宮歳の消息を聞合せると、ぶらぶら病で寝ていたが、昨日急に、へんかわって世を去った。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ある寺に北辰ほくしん妙見宮のまします堂は、森々しんしんとした樹立こだちの中を、深く石段を上る高い処にある。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
笹村よりかむしろ一歩先に作を公にしたことなどもあり、自負心の高い深山が、ぱし働き出そうとしている様子がありあり笹村の目に見えた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
仮初かりそめにも一匹いつぴきの男子たる者が、金銭かねの為に見易みかへられたかと思へば、その無念といふものは、私は……一生忘れられんです。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
含羞ガンシュウ、オノレノヒャクウツクシサ、イチズ、高円寺コウエンジウロウロ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
水の神の贄として、早処女サヲトメが田の中へ生き埋めになつた物語、及び其が形式化して「イチの早処女」を、泥田の中に深く転ばす行事がある。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「京都にはだいぶ御知合があるでしょう。京都のかたはじめさんに御世話なさいよ。京都には美人が多いそうじゃありませんか」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
はじめかい。本来なら一が一番好いんだけれども。——おとっさんと宗近とは、ああ云う間柄ではあるしね」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
転がすと、ぴんが出ようというやつを親指でなめずりながら、酒は鉢前はちめえで、焚火で、煮燗にがんだ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あれは中井ぴんというんだ。顔が長いだろう? だから、長井ぴんとよぶ奴もある。僕の親友です」土門は豹一にそう説明した。そして、また呶鳴った。「森ぼん!」
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
ナガレ、ヨドミテフチイカリテハ沸々フツフツカカリテハタキハテハ、ミナイツ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
イツ時たゝぬ中に、婢女メヤツコばかりでなく、自身たちも、田におりたつたと見えて、泥だらけになつて、若人たち十數人は、戻つて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
私は、それをひいう、い? と数えあげたり、ひよつとして栄螺の呟きでも聞えないかしら? と耳を傾けたりした。
熱い風 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ひいふうみいよういつひいふうみいよういつひいふうみいよういつ。」と、一度の息がつづくかぎり五つずつ数をよみました。
湖水の女 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
このあたりに蛍は珍らしいものであった、一つびとつ市中へ出て来るのは皆石滝から迷うて来るのだといい習わす。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——蚊帳の目が目になった、——いえ、それが一つびとつ人間の目なんです。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくいひて顏を和らげ、我にむかひていひけるは、こはテーベを圍める七王のひとりにて神を侮れる者なりき 六七—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのひとり斯く我にいへり、また若しこの時新しき物現はれて心をひくことなかりせば、我は既にわが身の上をあかせしなるべし 二五—二七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
照準手が合図を送ると、砲手がイと数えて満身の力をこめて引金を引いたのだった。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「さあ、ようございますか。ご一緒に足をかけましょう。イ、ウ……」
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこで私は「私の演奏料はアメリカのお金でワンステージ五千ドル下さい」と要求いたしました。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)
世界的探検家対ギャングスター・ナンバーワン。まずこれは、一風雲必ずやなくてはなるまい。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
然し、宮、貴様は立派な者だ。ひとたび罪を犯しても、かうして悔悟して自殺を為たのは、実に見上げた精神だ。さうなけりや成らん、天晴あつぱれだぞ。それでこそ始て人間たるの面目めんもくが立つのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
実に目科は多年経験を積みし為め事に掛れば熱心に働き通し、其代り又ひとたび心を休めんと決すれば、其休むる時間け全く其事を忘れ尽して他の事を打楽しむ癖を生じたる如くなるも余には仲々其真似出来ず「らば」とて夫婦に分れを告げ居間に帰りて寝て後もたゞ此事件のみ気に掛り眠らんとして眠り得ず
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そのさわぎで、家じゅうヒトところも常態でいるところはなくなってしまいました。
ヒト口状もふた口状も言ふ男に対して、積年師匠をかさに著て重ねて来たあと口のわるい自分のしむけ、其が何時も魁車の聡明な顔の裏づけになつて、彼をひいやりとさせた。
およそ人間のさいころは、六が続くと、またピンが出る。
円朝花火 (新字新仮名) / 正岡容(著)
西せい二とも申しやす、まずこの六つの数を、丁と半との二種類に振分けること前文の通り、丁てえのは丁度ということで、ちょうど割りきれる数がとりも直さず丁、割って割りきれねえ半端はんぱの出るのが半——つまりピンは割りきれねえから半、二は割りきれるから丁、三が半で、四が丁
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ラズ! ドゥワ
ピムキン、でかした! (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ラズ! ドゥワ
ピムキン、でかした! (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
藤屋の女房お梅は、十三年振ではからずも永禪和尚に邂逅めぐりあいまして、始めの程は憎らしい坊主と思いましたなれども、亭主が借財も有りますからいッのがれと思いましたも
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わしはまたさる法師ほふしに、おこと殿御とのごへの書面しょめんたせ、いそいでマンチュアまでりませう。
おや何時かしら、ひとうつと数え、二つ三つとかぞえ、九時ごろになったのかしらといい加減びっくりしていると、八つ打ってもまだやまず、九つうってもまだやまず、どう? 十一打ってやっとやみました。
ひー ふー 
別後 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
それでその「木」へぼうを彫って、其処そこだけ特にしゅを入れたんだそうです。それきり、幽霊は出ては来なかった。
□本居士 (新字新仮名) / 本田親二(著)
その「本」とい字の下の十の横のぼうしゅが入れてあるのです。今げんにその朱が入っています。
□本居士 (新字新仮名) / 本田親二(著)
アインツワイドライ! さあ、捜してごらんなさい、その札はあなたのわきポケットにあります……
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ちり、りん、りんとアンスウの
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
課長はその悪漢どもを叩きのめすような手附きで、オイと体操を続けていった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一の字をりつけられたのは、抗夫長屋ではやっていた、オイチョカブ賭博とばくの、インケツニゾサンタシスンゴケロッポーナキネオイチョカブのうち、このふだを引けば負けと決っているインケツの意味らしかった。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)