“三”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
61.1%
さん13.0%
みつ10.2%
みっ2.8%
1.8%
1.8%
みツ1.1%
サン1.1%
さぶ0.7%
みい0.7%
みっつ0.7%
みッ0.7%
ドライ0.7%
さっ0.4%
さつ0.4%
さアん0.4%
みつつ0.4%
めい0.4%
サンタ0.4%
トレス0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
非人0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唐縮緬とうちりめんの袖には咲き乱れた春の花車が染め出されている。嬢やはと聞くと、さっきから昼寝と答えたきり、元の無言に帰る。
枯菊の影 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そしてのこつた四分しぶんさんあめからえだえだからみきながれて、徐々じよ/\地面じめんち、そこにあるられるのです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
このみつつのかたちうたを、のちには、片歌かたうたといつてゐます。これは、うた半分はんぶんといふことでなく、完全かんぜんでないうたといふことであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
窓はみっとも明け放ってあった。室が三階で前に目をさえぎるものがないから、空は近くに見えた。その中にきらめく星も遠慮なく光を増して来た。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ところで相手が愛ちゃんをさらったのは、人質にするというほかに、何か理由があると思うが、どうだろう、ぶちゃん」
九つの鍵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
○よど・いたじきばらひ 日向児湯郡納辺で宵祭ヨミヤをよど、祭りの翌日を、いたじきばらひと言ふ。前のをけあらひと、成り立ちが似てゐる。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
みツつ」とうぐひすのやうなこゑそでのあたりがれたとおもへば、てふひとツひら/\とて、ばんうへをすつとく……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其について思ひ起すのは、友人永瀬七三郎君が、北河内サンクチ(野崎の近辺)に住んだ頃、こもろいと言ふ形容詞をよく耳にした。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さぶちゃんが、病気びょうきになってきてているよ。あさ自転車じてんしゃはしっているうちに、気分きぶんがわるくなって、たおれたんだって。」
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
……ひいふうみいよう、もう七歳ななつになる。もう五年したら。白いヴェールをかぶらせ、透き編みの靴下をはかせよう。一人前の娘さんのようになるだろう。
依て安慰、滋養品、運動とのみつは、実に相待あいまってこそ長寿すべきを能く銘記あらんことを祈る。寛は幸にして此みっつを以てするに怠らず。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
譜本ふほんうたうたふやうに、距離きょり釣合つりあひちがへず、ひいふういて、みッつと途端とたん敵手あひて胸元むなもと貫通ずぶり絹鈕きぬぼたんをも芋刺いもざしにしようといふ決鬪師けっとうしぢゃ。
アインツワイドライ! さあ、捜してごらんなさい、その札はあなたのわきポケットにあります……
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
よろしい、わたしいまじつもっにっちもさっちもかん輪索わな陥没はまってしまったのです。もう万事休矣おしまいです覚悟かくごはしています。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
よろしい、わたしいまじつもつにつちもさつちもかん輪索わな陷沒はまつてしまつたのです。もう萬事休矣おしまひです覺悟かくごはしてゐます。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さアん鳥居とりゐやぶなか
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
二つやみつつならだしもの事、私の様な弱い者には、四つ、五つと盃の列んだのを見ると、醒め果てた恋に向ふ様で、モウ手もけたくない。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
めいつ! ようつ! ずうつ! もうつ! なあつ! やあつ! ごうのつ! お!」とみんなが答えた。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
一の字をりつけられたのは、抗夫長屋ではやっていた、オイチョカブ賭博とばくの、インケツニゾサンタシスンゴケロッポーナキネオイチョカブのうち、このふだを引けば負けと決っているインケツの意味らしかった。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「もう一度改めてウナからトレスを数えるまでに、俺の言うとおりにしなかったら容赦なく撃ち殺すぞ!」怒りで語尾が顫えてかすれてきた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
その市街は三千四、五百戸もあろうかと思えるですが、住民は僧侶と共に万余りだそうです。これは決して当てにはならない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
向島を見る私は安政年、江戸に出て来て、ただ酒が好きだから所謂いわゆる口腹こうふくの奴隷で、家にない時は飲みに行かなければならぬ、朋友相会あいかいすれば飲みに行くとうような事は、ソリャて居るけれども
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その時に始めてこのお方からチベット語のアルファベット字母と母音の符号を学びました。それから毎日哩あるこの寺へ通うてチベット語を勉強致しました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
近日土民・さむらい之皆(階)級之時節也。雖非人党之輩、可守護・国司之望、不左右者也。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)