“三輪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みのわ68.8%
みわ25.8%
みつわ2.2%
みい1.1%
みわの1.1%
ミワ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「時に、今日は例の悪食あくじきの御報告を兼ねて推参、ぜっぴおともが仰せつけられたい——ところは三輪みのわ町の金座——時間は正七ツ——」
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
兵馬の槍は格にった槍、大和の国三輪みわ大明神の社家しゃけ植田丹後守から、鎌宝蔵院の極意ごくいを伝えられていることは知る人もあろう。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのせいの高いのは、極めて、品のつややかな円髷まるまげあらわれる。わかいのは時々よりよりに髪が違う、銀杏返いちょうがえしの時もあった、高島田の時もあった、三輪みつわと云うのに結ってもいた。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ちと薄気味でも悪いようだと、御愛嬌ごあいきょうになるんだけれど……なんにもにも、一向要領を得ないんです、……時にだね、三輪みいちゃん。」
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また同郡高田たかだ村は、白昼にも他村人が一人で往きかぬるさびしき所なり。その南檜杖みなみひつえ大字の天王の社は、官幣大社三輪みわの明神と同じく社殿なく古来老樹のみ立てり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
御馬ミウマノ皇子、三輪ミワ磐井イハヰの側で討たれる時、井を指して詛した語は「此井は百姓のみ唯飲む事を得む。王飲むに能はじ」