“彼”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
47.9%
かれ20.3%
15.2%
あれ6.8%
かの4.1%
かん0.9%
あの0.8%
かに0.5%
0.5%
0.4%
(他:31)2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“彼”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)25.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語22.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
おそらくの二人は多吉の顔を見識っていて、飛んだ奴に出逢ったと周章狼狽して、早桶をほうり込んで逃げたのでしょう。
半七捕物帳:59 蟹のお角 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あくまでもの小猿七之助をやってみたいような意向があるので、座方も遂にを折って彼の希望を容れたのであるという。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
土浦つちうらからかれつかれたあしあとてゝ自分じぶんちからかぎあるいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一向いつかう變則へんそく名所めいしよいて、知識ちしき經驗けいけんかつたかれ
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其時丑松は日頃愛読する先輩の著述を数へて、始めて手にしたのがの大作、『現代の思潮と下層社会』であつたことを話した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『見給へ、容貌ようばうを。皮膚といひ、骨格といひ、別に其様な賤民らしいところが有るとも思はれないぢやないか。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「伯父さん、宗太も福島の方へもどってまいりましてね、馬籠のおとっさんのことはいろいろあれから聞きましたよ。」
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
せな「あれだアもの、累も云ったからてめえも云えってえ、己に云わして己云ったで事が分ったてえ、そんな事があるもんだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もし文学的趣味を具有して、大喝采を博する者あらば、これを以てかの非文学的の作に代へんこと、けだし歌人の職務なるべし。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
腰元にたすけられて廊下伝ひにかの不開室の前を過ぎけるが、酔心地のきもふとく、ほと/\と板戸をたゝ
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それはもう何ともかんともいえない秘めやかな高貴な芳香が、歯の根を一本一本にめぐりめぐって、ほのかにほのかに呼吸されて来る。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
傳「いやア何うも、なんともかんとも、おめえにも逢いたかったが、れから行端ゆきはがねえので」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何かあの放逐された大尽と自分との間には一種の関係があつて、それで面白くなくて引越すとでも思はれたら奈何どうしよう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
土肥君はあのねずみの様な眼を見据みすえて、やゝ不安なさびしそうな面地をして居たが、皆に説破されて到頭泊った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
なにをしよう、かにをしようとふのが、金主きんしゆ誰彼たれかれ發案さうだんで、鳥屋とりやをすることになつた。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
役人をめてから、実業界に這入つて、なにかにかしてゐるうちに、自然と金がたまつて、此十四五年来は大分だいぶんの財産家になつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
清「いや然うはきませぬ、うでもうでも落合までだ日も高いからこ積りで」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
心持髷を直して、芳年の手拭を取上げてかぶると、うやらうやら町人らしくなります。
芳年写生帖 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ヒザが、ヒヂが、オモムろに埋れてゐた感覚をとり戻して来るらしく、ヒトの頭に響いて居るもの――。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
といふ言葉を前提に、れこれ小半時も、頑是のない耳を相手に、滞り勝ちな涙声で話してゐたが、大抵は覚えてゐない。
身毒丸 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
紋「じゃがなんじゃの、何故なぜ兄様あにいさまあんな奴を愛して側近く置くかの、あれはいかん奴じゃ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
正「花魁が何んであんなお客に惚れましょう、私は大嫌い、あの屁っぴり侍の屁ッチョロな、のくらいいやなお客は有りません、あの屁っぴり侍」
児太郎は、機嫌にまかせ、どうしたらああいう目になるだろうと思われるくらい、つややかに光をうるませ、微笑んで自分でうなずいて見せた。
お小姓児太郎 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
こうもしてあげたいああもしてやりたいと思いましたが、それも出来ねばせめては心計こころばかり、一日肩を凝らしてようや其彫そのほりをしたも
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かし、貴様、剛造の様な食慾無情の悪党に、あゝいふ令嬢むすめの生まれると云ふのは、理解すべからざることだよ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
私は小鹿野をかのの奥の権作ごんさくと申しますもので、長左衛門様には何程どれほど御厚情をかうむりましたとも知れませぬ、――さわぎで旦那様はあゝした御最後――が
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
女『アノナハーン、アエヅダケァガナハーン、昨日キノナスアレー、シタアナーハン。』
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
女『アノナハーン、アェヅダケァガナハーン、昨日キノナスアレー、シタアナーハン。』
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さうするとよけいあのひとは有頂天になるだらうから!〓そしてこの気まぐれな美女は、もう自分の友達とふざけ散らしてゐた。
あたしはこんなに美しいんだもの! あのひとがどんなものにだつて、このあたしを見返るなんてことはないわ。
「俺か、俺はやつう約束があって、やって来たが、すこし具合の悪いことが出来て、よして他へ往くところだ」
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こいつどこかで見た顔――そうだ、あの昨日の仲間奴。今日は穀屋の若旦那というこしらえで、すっかり灰汁あくが抜けてはいるが紛れもない、女にまかれたやつである。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
にほとりの 葛飾早稲カツシカワセニヘすとも、カナしきを、に立てめやも(万葉集巻十四)
古代生活に見えた恋愛 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
にほどりの葛飾早稻カツシカワセをにへすとも、可愛カナしきをに立てめやも
俊子が一人離れて側道わきみちれてしまへばそれでいゝのだが、帰途かへりの都合からそのなかの一人と途連みちづれになるやうな事があると、あとの二人は何だか物寂しい、だまされたやうな気持になるのださうだ。
ありば引っ張ってう。今度呼子においでたなら、そりゃよか、学校ん生徒でん何でんお迎い出すちいよる。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
一生到底とても此十兵衞は世に出ることのならぬ身か、嗚呼情無い恨めしい、天道様が恨めしい、尊い上人様の御慈悲は充分了つて居て露ばかりも難有う無は思はぬが、あゝどうにもかうにもならぬことぢや
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「さびしゅうしてならんけん。だりかりもぐうぐういびきばかりかいとって、始末におえん。甲板さん出て見たっちゃ、真っ暗闇で、歩けもせん。星も出とらん。雨でん降りまっしゅごたる。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
しな照る 片岡山かたをかやまに いひて こやせる 旅人たびとあはれ 親無おやなしに なれりけめや 剌竹さすたけの きみはやき いひて こやせる 旅人たびとあはれ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
鳰鳥におどりの葛飾早稲わせにえすとも、そのかなしきを、に立てめやも
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
憤怒ふんぬじやうもやすのにはかれあまりつかれてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「おんしゃら、一ちょう浪花節掛けエ! 虎造の森の石松やぜ。虎造はよう読みよる。んしょ、てきは声が良えさかいな」
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
いずれにしろ稚純な心には非情有情の界を越え、の区別をみする単直なものが残っているであろう。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
――いいえ、オンですよ、ね、バルシク、この猫は手術を受けたんですよ。
――バルシク? オンなの、この猫。
カレウシナワズ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
さう云つて言葉が止絶れると、ローラはく熱心な眼を輝かせて、さつきから二人の会話を非常に注意深く聞いてゐるのだが、さつぱり意味が解らない、二人は何か争ひを始めたのか? 「あいつ」といふのは「ヒイ」の意で「おいらはなあ!」といふのは「自分が考へる処に依ると」といふ意味だと百合子が教へたが
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)