“憤怒”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ふんぬ75.8%
いかり8.5%
ふんど7.8%
いきどほり3.9%
いきどおり2.0%
フンヌ2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“憤怒”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語23.1%
文学 > 英米文学 > 小説 物語10.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そして木村が嫉妬しっと憤怒ふんぬとでまっ黒になって帰って来た時、それを思うままあやつってまた元の鞘に納めて見せよう。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
こゝろ不快ふくわいいだき、かほ憤怒ふんぬさうあらはしたなど、ある意味いみからいふと
信吾は、わがかたきの吉野のへやに妹が行つてゐたと思ふと、抑へきれぬ不快な憤怒いかりが洪水の様に脳に溢れた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
云ふが儘に、酒が運んで来られたので、今ぐられた憤怒いかりは殆ど全く忘れたやうに、余念なく酒を湯呑茶椀であふり始めた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
逞しい豪傑が憤怒ふんどするよりも、この婆が根のけている前歯を吹き飛ばしそうにして叫ぶ声のほうが、武蔵は、怖い気持がした。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すさまじく憤怒ふんどの色をあらわし、なかなか芝居に骨がおれる丸本は、竹見の手首を縛った麻紐を、ぐっと手元へ二度三度手繰たぐった。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
蒸す雲の立雲たちぐもへば息の緒に息こらへ立つ憤怒いきどほりの神
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
蒸す雲の立雲たちぐもへば息の緒に息こらへ立つ憤怒いきどほりの神
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
崔はおどろいて、さては他に姦夫かんぷがあるのかと、憤怒いきどおりに堪えぬままに起き出でて室外をさまよっている時、おぼろの月のひかりに照らされて、彼女は屋上から飛び降りて来た。
……野蛮人は必要によって動く。私が矢張やはりそれだ。もうどうにもこうにも仕方がなくなって、それから動いて来た。私はあの七年住慣れた小楼に、土の気息いきにまじって通って来るかすかな風の歎息ためいきのようにして、悲しい憤怒いきどおりの言葉を残して来た。そうだ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なるほど、憤怒フンヌサウもすさまじいにはすさまじいが、あれがどうも、當今大倭一だと言はれる男たちの顏、そのまゝだと言ふのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
なるほど、憤怒フンヌサウもすさまじいにはすさまじいが、あれがどうも、當今大倭一だと言はれる男たちの顏、そのまゝだと言ふのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)