“茜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかね95.2%
アカネ2.4%
せい1.2%
せん1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明日の晴を報ずる白い雲の千切れが刻々あかね色に夕映てゐる碧空に向つて飄々として上騰し、金時山、足柄山の方へ進んでゆく、池尻の茶屋の老婆は
箱根の山々 (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
日本でも上杉家の勇将新発田しばた因幡守治長は、染月毛てふ名馬の、尾至って白きを、あかねの汁で年来染むると、真紅の糸を乱し掛けたごとし。
お粂は、そこにあるくしの二つ三つを膝にのせて、聞かない振りをしていながら、えりあしにあかねをさしたように血をさわがせていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昼餉ひるげの時にはあかねさしたさるとりいばらの滑かな茎で箸を造る慣わしであるが、何処か山の色に似た懐しい色合を持っているのが気に入った。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
夕方になると、その金属の冷たい手触りを喜びながら、植民地の新開地じみた場末の二階の窓から、あかね色の空を眺めてはハモニカを吹くのであった。
プウルの傍で (新字新仮名) / 中島敦(著)
紫と謂つても、アカネと謂つても皆、昔の様な、染め漿シホ処置トリアツカヒはせなくなつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そしてその他の種類へは皆その上に一の形容詞を付けて、例えばスミレ、アカネスミレ、野路ノジスミレ、深山ミヤマスミレ、タチスミレ、源氏ゲンジスミレ、円葉マルバスミレあるいはスミレなどと呼んでいる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
薄れかゝつたアカネの雲が、急に輝き出して、白銀ハクギンの炎をあげて来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アカネは茜という字を書きますが、この字の音はせいではなくてせんでなければならぬ。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
アカネは茜という字を書きますが、この字の音はせいではなくてせんでなければならぬ。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)