“鬼灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:鬼燈
読み方割合
ほおずき52.2%
ほゝづき17.4%
ほほづき13.0%
ほおづき8.7%
ほうずき4.3%
ホヽヅキ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭の手入も、年とともに等閑になったが、鬼灯ほおずきばかりは最後の年までよく出来た。私はその青い実の一輪を妻の病床に飾ったのだった。
吾亦紅 (新字新仮名) / 原民喜(著)
海は赤い鬼灯ほゝづきや青い鬼灯で一杯になつてゐた。ボートやヨツトがその間を縫つて、櫓から銀色の雫をきらきらさせてゐた。
青い風 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
落栗おちぐりの座をさだむるやくぼたまり」(初めて伊那に来て)「鬼灯ほほづきの色にゆるむや畑のなは」等
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
こう、親方の前だがね、ついこないだもこの手を食ったよ、料簡りょうけんが悪いのさ。何、上方筋の唐辛子だ、鬼灯ほおづきの皮が精々だろう。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小菊の中のくれないは、買って帰った鬼灯ほうずきならぬ緋塩瀬ひのしおぜの紙入で。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)