“鬼灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:鬼燈
読み方割合
ほおずき50.0%
ほゝづき18.2%
ほほづき13.6%
ほおづき9.1%
ほうずき4.5%
ホヽヅキ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭の手入も、年とともに等閑になったが、鬼灯ばかりは最後の年までよく出来た。私はその青い実の一輪を妻の病床に飾ったのだった。
吾亦紅 (新字新仮名) / 原民喜(著)
海は赤い鬼灯や青い鬼灯で一杯になつてゐた。ボートやヨツトがその間を縫つて、櫓から銀色の雫をきらきらさせてゐた。
青い風 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
落栗の座をさだむるやたまり」(初めて伊那に来て)「鬼灯の色にゆるむや畑の」等
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
こう、親方の前だがね、ついこないだもこの手を食ったよ、料簡が悪いのさ。何、上方筋の唐辛子だ、鬼灯の皮が精々だろう。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小菊の中のは、買って帰った鬼灯ならぬ緋塩瀬の紙入で。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)