“黄葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もみぢ29.2%
こうよう20.8%
もみじ12.5%
もみぢば10.4%
きば8.3%
モミヂ6.3%
もみ4.2%
きは2.1%
くわうえう2.1%
もみぢばの2.1%
もみづ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「竹敷の浦廻(うらみ)の黄葉(もみぢ)われ行きて帰り来るまで散りこすなゆめ」(同・三七〇二)という歌を作って居り、対馬娘子(つしまのおとめ)、玉槻(たまつき)という者が
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
林間に散っている黄葉(こうよう)と、林梢(りんしょう)に群がっている乱鴉(らんあ)と、——画面のどこを眺(なが)めても、うそ寒い秋の気が動いていないところはない。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一首は、自分の愛する妻が、秋山の黄葉(もみじ)の茂きがため、その中に迷い入ってしまった。その妻を尋ね求めんに道が分からない、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
大使阿倍継麿(あべのつぎまろ)が、「あしひきの山下(やました)ひかる黄葉(もみぢば)の散りの乱(まがひ)は今日にもあるかも」(巻十五・三七〇〇)、副使大伴三中(みなか)が
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
林は全く黄葉(きば)み、蔦紅葉(つたもみぢ)は、真紅(しんく)に染り、霧起る時は霞(かすみ)を隔(へだて)て花を見るが如く、日光直射する時は露を帯びたる葉毎に幾千万の真珠碧玉を連らねて全山燃(もゆ)るかと思はれた。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
冬は春になり、夏山と繁つた春日山も、既に黄葉(モミヂ)して、其がもう散りはじめた。蟋蟀は、晝も苑一面に鳴くやうになつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
「春まけてかく帰るとも秋風に黄葉(もみ)づる山を超(こ)え来(こ)ざらめや」(巻十九・四一四五)、「夜くだちに寝覚めて居れば河瀬(かはせ)尋(と)め情(こころ)もしぬに鳴く千鳥かも」(同・四一四六)という歌があり
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひら/\と黄葉(きは)がちる
秋の小曲 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
今ごろは丹塗(にぬ)りの堂の前にも明るい銀杏(いてふ)の黄葉(くわうえう)の中に、不相変(あひかはらず)鳩(はと)が何十羽も大まはりに輪を描(ゑが)いてゐることであらう。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
真草苅(まくさかる) 荒野二者雖有(あらぬにはあれど) 黄葉(もみぢばの) 過去君之(すぎにしきみが) 形見跡曾来師(かたみとぞこし)
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
児(こ)もち山若(やまわか)かへるでの黄葉(もみづ)まで寝(ね)もと吾(わ)は思(も)ふ汝(な)は何(あ)どか思(も)ふ 〔巻十四・三四九四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)