“黄葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もみぢ28.9%
こうよう20.0%
もみぢば11.1%
もみじ11.1%
きば8.9%
モミヂ6.7%
もみ4.4%
きは2.2%
くわうえう2.2%
もみぢばの2.2%
もみづ2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋山あきやま黄葉もみぢしげまどはせるいももとめむ山道やまぢ知らずも 〔巻二・二〇八〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
秋山あきやま黄葉もみぢしげまどはせるいもを求めむ山路やまぢ知らずも
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
林間に散っている黄葉こうようと、林梢りんしょうに群がっている乱鴉らんあと、——画面のどこをながめても、うそ寒い秋の気が動いていないところはない。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あるいは室を片づけてから、彼の来るのを待ち受ける間、欄干の隅にりかかりでもして、山にかさなる黄葉こうようの色でも眺めていたのかも知れなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なほ、巻九の紀伊国にて作歌四首の中、(一七九六)には『黄葉もみぢばの過ぎにし子等と携はり遊びし磯を見れば悲裳カナシモ』。
『さびし』の伝統 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ただあたりは若葉の明るい山で、私の上に一めんに黄葉もみぢばが浴びせられるやうに散つてゐないのがちよつと興を殺ぐ。
黒髪山 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
一首は、自分の愛する妻が、秋山の黄葉もみじの茂きがため、その中に迷い入ってしまった。その妻を尋ね求めんに道が分からない、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
冬は春になり、夏山と繁った春日山も、既に黄葉もみじして、其がもう散りはじめた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
その向う側の山へのぼる所は層々とかば黄葉きばが段々に重なり合って、濃淡の坂が幾階となく出来ている。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
林は全く黄葉きばみ、蔦紅葉つたもみぢは、真紅しんくに染り、霧起る時はかすみへだてて花を見るが如く、日光直射する時は露を帯びたる葉毎に幾千万の真珠碧玉を連らねて全山もゆるかと思はれた。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
冬は春になり、夏山と繁つた春日山も、既に黄葉モミヂして、其がもう散りはじめた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
冬は春になり、夏山と繁つた春日山も、既に黄葉モミヂして、其がもう散りはじめた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
落葉松からまつもしみみ黄葉もみでぬたちのまことすぐなるほそき葉の神
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この歌の近くに、「春まけてかく帰るとも秋風に黄葉もみづる山をざらめや」(巻十九・四一四五)、「夜くだちに寝覚めて居れば河瀬かはせこころもしぬに鳴く千鳥かも」(同・四一四六)という歌があり、共に家持の歌であるが、やはり同様の感傷の細みが出来て来ている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひら/\と黄葉きはがちる、
秋の小曲 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
今ごろは丹塗にぬりの堂の前にも明るい銀杏いてふ黄葉くわうえうの中に、不相変あひかはらずはとが何十羽も大まはりに輪をゑがいてゐることであらう。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
真草苅まくさかる 荒野二者雖有あらぬにはあれど 黄葉もみぢばの 過去君之すぎにしきみが 形見跡曾来師かたみとぞこし
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
もち山若やまわかかへるでの黄葉もみづまでもとどかふ 〔巻十四・三四九四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)