“黄葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もみぢ28.3%
こうよう21.7%
もみぢば10.9%
もみじ10.9%
きば8.7%
モミヂ6.5%
もみ4.3%
きは2.2%
くわうえう2.2%
もみぢばの2.2%
もみづ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「竹敷の浦廻黄葉われ行きて帰り来るまで散りこすなゆめ」(同・三七〇二)という歌を作って居り、対馬娘子玉槻という者が
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
林間に散っている黄葉と、林梢に群がっている乱鴉と、——画面のどこをめても、うそ寒い秋の気が動いていないところはない。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大使阿倍継麿が、「あしひきの山下ひかる黄葉の散りのは今日にもあるかも」(巻十五・三七〇〇)、副使大伴三中
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
一首は、自分の愛する妻が、秋山の黄葉の茂きがため、その中に迷い入ってしまった。その妻を尋ね求めんに道が分からない、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
林は全く黄葉み、蔦紅葉は、真紅に染り、霧起る時はて花を見るが如く、日光直射する時は露を帯びたる葉毎に幾千万の真珠碧玉を連らねて全山るかと思はれた。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
冬は春になり、夏山と繁つた春日山も、既に黄葉して、其がもう散りはじめた。蟋蟀は、晝も苑一面に鳴くやうになつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「春まけてかく帰るとも秋風に黄葉づる山をざらめや」(巻十九・四一四五)、「夜くだちに寝覚めて居れば河瀬もしぬに鳴く千鳥かも」(同・四一四六)という歌があり
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひら/\と黄葉がちる
秋の小曲 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
今ごろは丹塗りの堂の前にも明るい銀杏黄葉の中に、不相変が何十羽も大まはりに輪をいてゐることであらう。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もち山若かへるでの黄葉までもとどかふ 〔巻十四・三四九四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)