“思”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おも64.6%
おぼ11.4%
おもい10.9%
おもひ6.0%
2.8%
おもふ0.9%
おもわ0.5%
0.4%
オモ0.4%
おめ0.3%
おもは0.3%
おもっ0.2%
おぼし0.2%
おもつ0.2%
もひ0.2%
おもへ0.1%
0.1%
をも0.1%
0.1%
おもほ0.1%
がも0.1%
0.1%
しの0.1%
0.1%
モイ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越前ゑちぜん武生たけふの、わびしい旅宿やどの、ゆきうもれたのきはなれて、二ちやうばかりもすゝんだとき吹雪ふゞき行惱ゆきなやみながら、わたしは——おもひました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
幾度いくたび幾通いくつう御文おんふみを拝見だにせぬ我れ、いかばかり憎くしとおぼしめすらん。はいさばこのむね寸断になりて、常の決心の消えうせん覚束おぼつかなさ。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひとの手に封じられた、仔はどうして、自分で笊が抜けられよう? 親はどうして、自分で笊を開けられよう? そのおもいはどうだろう。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二日ふつか眞夜中まよなか——せめて、たゞくるばかりをと、一時ひととき千秋せんしうおもひつ——三日みつか午前三時ごぜんさんじなかばならんとするときであつた。……
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いきに吾がふ君はとりが鳴くあづまの坂を今日か越ゆらむ」(同・三一九四)等、結句の同じものがあるのは注意すべきである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
以て屋敷をしのび出んとおもふなり仔細しさいは斯樣々々なりまづ次右衞門其方の老母病死なりと申いつは不淨門ふじやうもんより出て小石川御館おやかた推參すゐさんし今一應再吟味の儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
乾き過ぎたりして都合よく行かないのでありますけれども、とにかく今までやって見た中で一番結果のよいとおもわれる方法を述べたいと思います。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
晩餐を果てて、三人燈下に物語りつゝあり、「何だか、阿母おつかさん、先生が御不在ともや、其処そこいらが寂しいのねエ」と、お花は、篠田の書斎のかたかへりみつゝ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
姫の咎は、姫がアガナふ。此寺、此二上山の下に居て、身のツグナひ、心の償ひした、と姫が得心するまでは、還るものとはオモやるな。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
男の働きで当前あたりまえのことゝおめえましても、年寄てえ者は取越苦労して、私にあんた義理もあるだから、やかましく云いますし
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
山水もはた昔時に異なりて、豪族の擅横せんわうをつらにくしともおもはずうなじを垂るゝは、流石さすがに名山大川の威霊もなかば死せしやとおぼえて面白からず。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
私が出立する前から世の中の様子を考えて見るとゞうせ騒動がありそうな事だとおもって居たから、偶然にもあたったので誠に面白かった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
東大寺は常在不滅じやうざいふめつ実報寂光じつぱうじやくくわうの生身の御仏とおぼしめしなずらへて、聖武皇帝、てづかみづかみがたて給ひし金銅十六丈の廬舎那仏るしやなぶつ烏瑟うしつ高くあらはれて、半天の雲にかくれ、白毫びやくがう新にをがまれ給ひし満月の尊容も
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
其晩まくらについてからもいろ/\あしたの楽しみのことをおもつて、夢にまで見る位でした。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
その雲居くもゐもひはるけし。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
したてて送んとしおもへさだめつかれに痩せ昔の腰圍こしまはりにはあるまじときぬたゝんとして躊躇するにも似たりしかしてこれは丁寧ていねい尚ほ足袋に及ぶ爪先までも心の屆きし事といふべし又次の歌は想ふ人を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
うむ、はたきふかくなくつちや收穫んねえものよそら、らあさかりころにや此間こねえだのやうにあさうなあもんだたあねえのがんだから、現在いまぢやはあ、悉皆みんな利口りこうんなつてつかららがにやわかんねえが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
うす暗ひランプの光…………彼女のすゝり泣く声………………何と云ふ薄命あはれな女であるかとわれをもはず溜息ためいきをついた、やがて汽車はとまつた
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
申入まうしいれかぬうちに婚禮こんれいとは何事なにごとぢゃ? とゝさまにうてくだされ、わたしは嫁入よめいりはまだしませぬ。嫁入よめいりすれば如何どうあってもロミオへく、にくいとふあのロミオへ、パリスどのへくよりは。
婦負めひすすきおしゆき宿やど今日けふかなしくおもほイはゆ 〔巻十七・四〇一六〕 高市黒人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
たれがもひにかほたるかぜにたゞよひてたゞまへ、いとおよぶまじとりてもたゞられず、ツト團扇うちわたかくあぐればアナヤほたる空遠そらとほんで手元てもといかゞるびけん、團扇うちわはながきえてちぬ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「凡百ノ技、こうニ始マリ、拙ニ終ル、ニ出デテ不思ふしニ入ル、故ニ巧思極マル時ハすなはチ神妙ナリ。神妙ナル時ハ則チ自然ナリ。自然ナルモノハ巧思ヲ以テ得ベカラズ、歳月ヲ以テ到ルベカラズ……」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこより幸でまして、能煩野のぼの一三に到ります時に、國しのはして歌よみしたまひしく
射発イキらむと心はへど、射捕らむと心は思へど 本べは君を思ひ出 末べは妹を思ひ出、いらなけくそこに思ひ出、かなしけくこゝに思ひ出、いきらずぞ来る。梓弓檀弓(応神記)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから、此「モイ」も逆語序である。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)