“思”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おも64.9%
おぼ11.3%
おもい11.1%
おもひ5.7%
2.8%
おもふ0.7%
おもわ0.5%
0.5%
オモ0.4%
おめ0.3%
おもっ0.2%
おもつ0.2%
おもは0.2%
もひ0.2%
0.1%
をも0.1%
0.1%
おぼし0.1%
おもへ0.1%
おもほ0.1%
がも0.1%
0.1%
しの0.1%
0.1%
モイ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少年行せうねんかうまへがきがあつたとおもふ……こゝに拜借はいしやくをしたのは、紅葉先生こうえふせんせい俳句はいくである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女皇じょおうは、もうとしをとっていられましたから、おくらいあねのほうのおさまにゆずろうとおもっていられました。
黒い塔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これこそ赫映姫かぐやひめちがひないとおぼしてお近寄ちかよりになると、そのをんなおくげてきます。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
われ心に打ちうなづき、薄湿じめりせる石階のほの暗きを爪探つまさぐりて、やゝ五六段ほどくだり行きしと思ふ処に扉とおぼしき板戸あり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
武蔵野の特色なる雑木山を無惨〻〻むざむざ拓かるゝのは、儂にとっては肉をがるゝおもいだが、生活がさすわざだ、詮方せんかたは無い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
請う、自惚うぬぼれにも、出過ぎるにも、聴くことを許されよ。田舎武士は、でんぐり返って、自分が、石段を熊の上へ転げて落ちるおもいがした。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十四人はたつた今七八十人の同勢をひきゐて渡つた高麗橋かうらいばしを、ほとんど世を隔てたやうなおもひをして、同じ方向に渡つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
たとひウツカリ忘れて、ずるにめたことをせずにしまふことが有ても、又おもひ直して新らしく決心をするから、それが一ツ取どころです。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
「吾をぞも汝にすとふ、汝はいかにふや」(巻十三・三三〇九)という長歌の句は、この東歌に比して間が延びて居るように感ずるのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
百枝もゝえ刺し生ふる橘、玉に五月さつきを近み、あへぬがに花さきにけり、毎朝あさにけに出で見る毎に、気緒いきのをに吾がふ妹に
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
兀々こつ/\として月日つきひおくらねばならぬかとおもふに、のふさぐも道理だうりとせめては貴孃あなたでもあはれんでくれ給へ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もう彼是十二時にも近いし、それに今朝父親おやぢさう言ツてましたから、先刻さつき話した校長の所へ、これから廻ツて見ようかとおもふんです。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
(奪い取り合ううち、松明はぱったり地に落ちる。舞台は薄闇。二人はおもわず寄り添う。源右衛門の家よりしょうの音。)
取返し物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「君は構わない。君がおれを裏切ろうとはおもわない。それに、だれかに打開けでもしないと、おれはとても堪まらないのだ。不愉快かも知れないけれど、相談相手になってくれ」
疑惑 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
松野まつの忠節ちうせつこゝろより、われ大事だいじもふあまりに樣々さま/″\苦勞くらう心痛しんつう
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「あんな大した腕持つてる律義りちぎな職人でせエ此の始末だ、さうかともや、悪い泥棒見たいな奴が立身して、めかけ置いて車で通つて居る、神も仏もあつたもんぢやねエ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
姫のトガは、姫がアガナふ。此寺、此二上山の下に居て、身のツグナひ、心の償ひした、と姫が得心するまでは、還るものとはオモやるな。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一読イチドク、ムセビイテ、三嘆サンタン、ワガクダラナクキタナカベアタマチツケタキオモイ、アア
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
しの「まア何うして此処こけへ来た、誠におめえがけねえことで、わしも会いてえ/\とわれがの事べえ思ってたアだが、若旦那さまやお嬢さまは何うしたアだ」
太「なに用はなえだからみな送りえとおめえまして、名残い惜いがさみい時分だから大事にしてねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ソコで又煙草タバコを一服とおもった所で、煙草盆がない、灰吹はいふきがないから、そのとき私はストーヴの火で一寸ちょいけた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
君もお登和さんと婚礼してしまえば美味い物が食べ方題ほうだいだけれども今の処ではさぞ不自由だろうとおもってワイフが一生懸命に御馳走を拵えるつもりだ。時に大原君、郷里くにの方はどうなったね、君の方からモー手紙を出したかね」大原「ウム、その事について君の奥さんに御加勢を願うつもりでやって来た。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その当否はいざ知らずとして、この書を読む人の参考に多少なりはすまいかとおもつて序文とした。
『煤煙』の序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これは私が自分で玉蜀黍たうもろこしを蒔いてよく出来たから見にきてと此間いつてやつたからのことで、私の大中好だいなかよしの人たち故、日和下駄ひよりげた一件は一寸ちよつと忘れてしまひ、其晩まくらについてからもいろ/\あしたの楽しみのことをおもつて、夢にまで見る位でした。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
山水もはた昔時に異なりて、豪族の擅横せんわうをつらにくしともおもはずうなじを垂るゝは、流石さすがに名山大川の威霊もなかば死せしやとおぼえて面白からず。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
きたときは、せたそら次第しだい遠退とほのいてくかとおもはれるほどに、れてゐたが、それが眞蒼まつさをいろづくころからきふくもて、くらなか粉雪こゆきでもかもしてゐるやうに、密封みつぷうした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その雲居くもゐもひはるけし。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その雲居くもゐもひはるけし。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ありやあそれ、れがにやえゝんだよ、隨分ずゐぶんつれつたから、おふくろことあねえこたねえが、悉皆みんな揶揄からけえ/\したからそんでさうだこといふやうんつたんだな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「うむ、はたきふかくなくつちや收穫んねえものよそら、らあさかりころにや此間こねえだのやうにあさうなあもんだたあねえのがんだから、現在いまぢやはあ、悉皆みんな利口りこうんなつてつかららがにやわかんねえが」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やがて彼女は急ぎ足に歩んで行つた、赤良顔も窓から猶見送つてゐる、彼女はふりむいて点頭をじぎをした、われもをもはずつて彼女を見送つて居た、
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
うす暗ひランプの光…………彼女のすゝり泣く声………………何と云ふ薄命あはれな女であるかとわれをもはず溜息ためいきをついた、やがて汽車はとまつた、
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
嫁入よめいりすれば如何どうあってもロミオへく、にくいとふあのロミオへ、パリスどのへくよりは。
東大寺は常在不滅じやうざいふめつ実報寂光じつぱうじやくくわうの生身の御仏とおぼしめしなずらへて、聖武皇帝
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
隨分無骨ぶこつなる調子にて始はフト吹出すやうなれど嶮しき山坂峠をば上り下りに唄ふものなればだみたるふしも無理ならず其文句に至りては率直にして深切しんせつありのまゝにして興あり始の歌木曾の山のさぶきを案じ夏とて谷間に雪あるにをとこ單衣ひとへぎぬにてのぼられぬ梢のしづくいはほしたゝり何とてそれにてしのがれんあはせを贈りまゐらせたやとの情の孤閨を守るをんなが夫が遠征の先へ新衣をしたてて送んとしおもへさだめつかれに痩せ昔の腰圍こしまはりにはあるまじときぬたゝんとして躊躇するにも似たりしかしてこれは丁寧ていねい尚ほ足袋に及ぶ爪先までも心の屆きし事といふべし又次の歌は想ふ人を月に寄せたるにて木曾の山つきいだくの語は杜工部とこうぶ四更山吐月しかうやまつきをはくと詠じたると異意同調ともいふべきなり其の謠ふ間の拍子取りにはトコセイ。
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
婦負めひすすきおしゆき宿やど今日けふかなしくおもほイはゆ 〔巻十七・四〇一六〕 高市黒人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
たれがもひにかほたるかぜにたゞよひてたゞまへ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「凡百ノ技、こうニ始マリ、拙ニ終ル、ニ出デテ不思ふしニ入ル、故ニ巧思極マル時ハすなはチ神妙ナリ。神妙ナル時ハ則チ自然ナリ。自然ナルモノハ巧思ヲ以テ得ベカラズ、歳月ヲ以テ到ルベカラズ……」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこより幸でまして、能煩野のぼの一三に到ります時に、國しのはして歌よみしたまひしく、
射発イキらむと心はへど、射捕らむと心は思へど 本べは君を思ひ出 末べは妹を思ひ出、いらなけくそこに思ひ出、かなしけくこゝに思ひ出、いきらずぞ来る。
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから、此「モイ」も逆語序である。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)