“僞”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
いつは36.6%
にせ36.6%
いつはり19.5%
いつ4.9%
つく2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつはりではけれどくすとはなにを、デハわたしからまをしませう深山みやまがくれのはなのおこゝろひさして莞爾につことすれば、アレわらふてははぬぞよ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
普通の贋造がんざう小判は、銅脈か何んかににせの極印を打つたもので、眞物の小判に、僞の極印を打つといふのは、一寸考へられない事です。
銅色あかがねいろ薔薇ばらの花、人間のよろこびよりもなほ頼み難い銅色あかがねいろ薔薇ばらの花、おまへのいつはり多い匂を移しておくれ、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
猶長庵に問ふ事ありすでに久八の申立る通りにて相違さうゐあるまじきに猶又小夜衣が申立の趣き彌々いよ/\以て相違有まじ此上にもちんいつはるやとひざ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
情にもろいこと、涙もろいこと——それがつくりものでないだけに缺點だともいへる。
下町娘 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)