“申”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もう34.2%
まを18.9%
さる17.9%
もうし8.0%
まう7.3%
まうし3.1%
まをし2.3%
もうす2.1%
まをす1.6%
0.8%
まお0.8%
しん0.5%
もを0.5%
まうす0.5%
もおし0.3%
なな0.3%
なゝつ0.3%
0.3%
まをさ0.3%
モウ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、おくにのため、なかのためにはたらく、りっぱな人間にんげんとなってください。これが、わたしからみなさんにもうしあげる最後さいご言葉ことばです。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いろひ、またゆき越路こしぢゆきほどに、られたとまを意味いみではないので——これ後言くりごとであつたのです。……不具かたはだとふのです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
四人は、折々その言葉を口ずさみながら、巳の刻からさるの刻まで考えぬいた。四人は目を見合せたまま、一語も交えずに考えぬいた。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
全くその株を奪われたる事になりしとかもうし候、この記事が動機となりて、今年より多くの登山者を出すを得ば、さいわいこれに過ぎずとぞんじ
越中劍岳先登記 (新字新仮名) / 柴崎芳太郎(著)
じつおどろきました、んなお丈夫ぢやうぶさまなおかたうして御死去おなくなりになつたかとつて、宿やどものよろしうまうしました、さぞ力落ちからおとしで……。
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
アヽおかゝつて少々せう/\だんまうしてえ事があつて出ましたんで。書生「おだんまうしたい……エヽ先生八百屋やほや甚兵衛じんべゑさんがお入来いでで。 ...
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
昨日きのふあさ千葉ちばわたしびまして、奧樣おくさまこの四五にちすぐれやう見上みあげられる、うぞあそばしてかと如何いかにも心配しんぱいらしくまをしますので
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
夢見ゆめみさととももうすべき Nara la Morte にはかりよんのおとならぬ梵鐘ぼんしょうの声あはれにそぞいにしえを思はせ候
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
何故なぜでもいけませぬ、わたしわがまゝゆゑまをすまいとおもときうしてもやでござんすとて、ついとつてゑんがはへいづるに、くもなきそらつきかげすゞしく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そらアもう浪にはわたしも別にこいという不足はなし、おまえも気に入っとっこっじゃから、何もこちの好きで離縁じえんのしすじゃごあはんがの、何を言うても病気が病気——
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
阿Qは早くも桑の樹にかじりつき土塀を跨いだ。人も大根も皆かきの外へころげ出した。狗は取残されて桑の樹に向って吠えた。尼は念仏をまおした。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「猿はしんに属します。それで、かれらが勝手にそんな名を付けたので、もとからの地名ではございません」
打明うちあけてもをしますとな、エウゲニイ、フエオドロヰチもうわたくしうから這麼事こんなことになりはせんかとおもつてゐましたのさ。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
はばかりながら御鼻おんはなの下ながながと見えさせ給へば、そんじよ其処そこらにそれ大した御男子様ごなんしさまとて、分厘ふんりん価値ねうちも無しと、辻に立ちて御慮外をまうすもありけり。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こがれなさるもの、ちょっと一目お目にかかって、お聞かせもおしとうござんすけれど、今顔をお見せ申しますと、お慕いなさいます御心から、前後も忘れて夢見るように、袖にからんで手にすが
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夏場の市はからきし不景気で、ななツ半時分だと露天みせ日覆ひおいの影もそう長くは延びていない頃だのに、みちは人影もまばらで、熱い陽あしがはすかいに背中をあぶるばかりだった。
蕎麦の花の頃 (新字新仮名) / 李孝石(著)
翌日なゝつ刻下さがりになりまして峠を下って参ったのは、越中富山の反魂丹を売る薬屋さん、富山の薬屋さんは風呂敷包を脊負しょうのに結目むすびめを堅く縛りませんで、両肩の脇へ一寸ちょっと挟みまして
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大忠だいちう(九〇)拂辭ふつじするところく、(九一)悟言ごげん(九二)撃排げきはいするところく、すなはのちその辯知べんちぶ。親近しんきんせられてうたかはれず・(九三)これくすを所以ゆゑんなり
小間物屋與兵衞こまものやよへゑうりたるよしかれ金屋かなやへ持行しより此事顯れ則ち利兵衞與兵衞兩人うつたへたりかゝたしかなる證據しようこあるうへは少しも包む事なく白状はくじやういたせとまをされければ吉三郎思ひもよらぬ事の糺問たゞしあきはてけるが屹度きつと思案しあんするにこれかならずものゝ間違まちがひならんとつゝしんでかうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
正行マサツラ正時マサトキ和田新発智ワダシンパチドウ新兵衛シンベエ以下兵百四十三名、前皇ゼンコウ御廟ゴビョウニ参ッテ、コノタビノイクサニハ左右ソウナク討死ウチジニ申スベキノ由、御暇オンイトマモウシアゲタテマツリ、如意輪堂ニョイリンドウノ板壁ニ、コレ今生コンジョウノ名残リゾト、各〻
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)