“離縁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りえん59.1%
りゑん13.6%
9.1%
じえん4.5%
さつ4.5%
さられ4.5%
しくじ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うらめし氣に見遣みやり之は先にも申し上し通り私いかでか人をころしうべき又た先妻梅儀を離縁りえん致せしは昌次郎と不義ふぎあらはれし故離縁状りえんじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なみだ各自てんでわけかうぞと因果いんぐわふくめてこれもぬぐふに、阿關おせきはわつといてれでは離縁りゑんをといふたもわがまゝで御座ござりました
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
くわつと急き込みながら『なるほど今は女房じやない。離縁さつたのは覚えてゐる。が己れが離縁らないその内から、密通くつついてゐた男があらふ』
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
そらアもう浪にはわたしも別にこいという不足はなし、おまえも気に入っとっこっじゃから、何もこちの好きで離縁じえんのしすじゃごあはんがの、何を言うても病気が病気——
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
くわつと急き込みながら『なるほど今は女房じやない。離縁さつたのは覚えてゐる。が己れが離縁らないその内から、密通くつついてゐた男があらふ』
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
一遍婚礼をすりゃ疵者きずものだの、離縁さられるのは女の恥だのッて、人の身体からだを自由にさせないで、死ぬよりつらい思いをしても、一生嫌な者のそばについてなくッちゃあならないというのは
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やい! おかげでおれあクビになったんだ。……妹は離縁しくじるしさ、おっ母アは揮発を
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)