“涙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なみだ91.5%
なんだ7.3%
あめ0.3%
なみ0.3%
るい0.3%
ナミダ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よく、ご主人しゅじんのいいつけをまもって、辛棒しんぼうするのだよ。」と、おかあさんは、いざゆくというときに、なみだをふいて、いいきかせました。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
少女は驚き感ぜしさま見えて、余が辞別わかれのためにいだしたる手をくちびるにあてたるが、はらはらと落つる熱きなんだをわが手のそびらそそぎつ。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ほかに仕樣もないじゃありませんか? 昨日なんぞは、それ、あの小部屋に閉じこめて錠をおろして出かけたんでして、そのため今日はこうしてあめが降りだしたという次第なんです。
いと忠實まめ/\しくはたらさま如何にも孝子と見えけるゆゑ九助も不便ふびんに思ひ勝手元迄かつてもとまで手傳てつだひて少しなが母公はゝごに何ぞまゐらせられよと錢一貫文くわんもんやりければ母子は有難なみだを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
るいあともみせず、泣いていない顔は、ただ白かった。仮面めんのように、うごかない表情の白さだった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ミ→ム(「かみさし」がカムザシ、「ナミダ」がナンダ、「摘みたる」がツンダルの類。このムはmまたはこれに近い音と認められる)
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)